勉強のための大前提 その3②
「詳しく聞かせて下さい。」私は身を乗り出す。
「『読み』とは2つの読み、
ひとつは、文字が読めること。
ひらがな・カタカナ・漢字、
中学生は、そこに英単語の読みも加わる。
2つ目の読みは、
1つ目に挙げた文字の文を
淀みなく、スラスラと音読できること。
この2つができないと、
教科書も参考書も問題集も読めん。
読めなくては学習は成立せんじゃろ? 」
その通りだ。
読めないのに学習が成立するなんてことは、
内容が高度になればなるほど不可能だ。
リコさんも「当たり前だ。いちいち言うまでもない。」
「ここで大切なのは、
『書けなくてもよい、読めればよい』と割り切ることじゃ。
学校では『読み書き同習』などといって同時に教えとるが、
大正時代から『それは無理』と、実践家が本に書いておるくらいじゃ。
無茶せず無理せず、
読みだけに徹することじゃ。
これだけだって、結構、身につけるまでは簡単じゃないのに、
学校ではいろいろな方面に手をつけて、全部失敗しておる。」
「2つ目の『計算』、
算数や数学ではないぞ、
文字通り計算じゃ。
医師や教育者、様々な立場の人の本や論文でも、
将来の生活のための最低限度の学力として、
『小学校4年生までの読みと計算』を挙げておる。
これも意外と厄介じゃて。」
「どういうことですか。」




