勉強のための大前提 その2①
「勉強のための条件の2つ目じゃ。
それは、
他人の手を借りてでもいいからさっさと物事を処理できること、
すなわち『処理速度』がそれなりにある、ということじゃ。」
太郎吉先生、ブラックコーヒーをすすりながら話す。
「『処理速度』とは? 」
「難しいことは言わん。
朝起きたら誰にも言われずともカーテンを開け、
その日に着る服を着て、
朝食を取り、
顔を洗い、登校できる準備をして登校する。
帰宅後も決まったルーティーンに従って
食事・風呂・明日の用意、
そして床に就く。
こうした一連のルーティーンを
なるべく自力でさっさとできることじゃ。
こんな単純なルーティーンを、
親に言われなくとも、
しかもモタモタせずにできない状態の子どもが、
効率よく勉強できると思うか? 」太郎吉先生が言うと、
「無理だな。」
リコさん、即答である。
「普段の生活が非効率なのに、
勉強を楽にやろうとする輩が多すぎるというものじゃ。
実は、『発達水準表』と呼ばれるものがこの業界にはあっての、
ヒトの発達は、
生活スキルが身についた上の段階に、
学習の発達がある。
最低限の生活スキルがない者が学力を向上できることはない。
ここにきている子たちじゃが、
『個別知能検査』を各医療機関で受けた結果においても
『処理速度』の結果が良い者はほとんどいないという結果がある。
ところで、子供のこの『処理速度』の状態を
『個別知能検査』を使わず、
ある程度推定できる方法があるのじゃが。」
「どうするのですか? 」




