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社会の勉強法
「そこで、社会科各科目の勉強法じゃが、」太郎吉先生、コーヒーをすする。
「歴史総合、地理総合なら、
『ひとつひとつ わかりやすく。』(学研)一択だ。
社会は好きだからといってのめり込み過ぎると、
英語・数学といった受験の主戦場の足を引っ張る。
社会で受験に勝利した者はいないと心得た方がいいな。
だから、最低限のことをするだけだ。
他の社会科については、
一問一答ならなんでもよい。
迷ったら山川出版社の、
それも見やすいものにしておけばいいだろう。
大昔は黒の活字一色の、実にやる気を削ぐものだったが、
最近のものはよい。
できるだけ薄い本にしておけ。
入試で出題されるかされないか分からんマニアックな用語よりも、
基礎的な用語中心の一問一答を完璧に押さえる方が
合格確率が高まる。」
どうも太郎吉先生、社会科の評価が低い。
「学問としての社会科はよい。
証拠となる資料から、推論を組み立てていく楽しさがある。
だが、受験科目としての社会科はつまらん。
暗記マシーンとして割り切って勉強するしかない。
入試科目の中に社会科を入れるから、
学校の授業の社会科がつまらなくなる気がしてならん。」
太郎吉先生は嘆く。




