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数学の基礎②
取り出したのは、白のカバーの本と、
黄色のカバーの本。
どちらも分厚い。
「みなさんご存じ、『チャート式 基礎と演習』(数研出版)、
通称白チャートと、
『チャート式 解法と演習』(数研出版)、
通称黄チャートだ。
ただし、『計算の基礎』がフニャフニャな段階で取り組むのは危険だ。
挫折する確率が高くなる。」
「その点、実咲は大丈夫だった。」リコさん、付け加える。
「高校でこれらの上位である青チャートが配られたら、
宿題にされた時だけ使え。
わけが分からない問題だったら、『分かりません』といって無視しろ。
ましてや、さらに上の赤チャートを配った
アホな高校も県内にはあったらしい。
数学に関しては、『大は小を兼ねない』、当たり前じゃ。
あの有名なラサール高校でさえ、
黄チャートを10周以上させるから、
難関大学への高い合格率をキープしとる。
こんなこと、40年以上前から知られとるというのに、
そんなことも知らんアホ教師が多すぎる。
『教育は情報戦』なんだ。
正しい情報を使いこなして、無理しないで合格する。
そんなことをきちんと教えられる教師は、
小・中・高、本当に少ない。」太郎吉先生は嘆く。




