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科学の知識で異世界旅  作者: 察知
プリズン山脈

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86/102

機能

ホルスに起こされ、今の時間を見たラオトは驚愕した。時計は昼を示しており、そろそろシュミトとの待ち合わせの時間になろうとしていた。昨日の戦いによる体の疲れは、寝坊という代償の代わりにほとんど気にならない程度に回復しており、ラオトはベットから起き上がると、周りに遅れを取らないように、急いで身支度を整えた。全員の支度が終わり、5人が約束の書物庫へ向かおうとした時、ラオトは先に寄っておきたい場所の事を思い出した。

「俺、羽織を貰ってから書物庫に行くから、みんなで先に行っててくれ」

「はーい、それじゃあ先に行って待ってるよ」

宿から出た5人は、ラオトは昨日の装備品店の方向へ、それ以外の4人は書物庫の方へと、それぞれ歩き出した。

装備品店に着いたラオトは、早速建物の中に入ると、そこには昨日の店員がラオトを待っていた。

「こんにちは勇者様!ささっこちらへ」

店員に連れられラオトは店の奥へと向かった。そこには、台の上に広げられたラオトの羽織、そしてその周りには様々な魔道具らしき物が置かれていた。

「羽織はどうだ?何か分かったか?」

「はい!私の方で調査したところ、このブローチの木の模様は、おそらくこの羽織に蓄積されている魔力の量と連動していると分かりました」

「羽織の魔力の量?」

「はい、どうやらこの羽織には様々な機能が搭載されているようでして、それらの機能を使うのには、この羽織に魔力がないとダメなようです」

「様々な機能かぁ、例えばどんなのがあるんだ?」

「今のところ分かっているのは、体温調整、状態異常耐性、魔法耐性、空気抵抗軽減、自動回復魔法、魔獣に気づかれにくくなるなどです。ただ、これらの機能は今分かっている物を言っただけで、おそらくもっと詳しく調べれば、他の機能も見つかると思われます」

「あっ!そういえば、昨日俺とウィンディが体に傷を負った時、この羽織を傷口に乗せたら治ったんだが、それってこの羽織が、自分に蓄えられている魔力を使って、自動で回復魔法を使ってたからだったんだな」

「そうなります、その回復魔法で魔力を大幅に使用した事により、羽織に蓄積されていた魔力が減り、このブローチの木が枯れた、という訳です」

「なるほどなるほど、、、ってあれ!?」

ラオトがふと羽織のブローチを見てみると、そこに描かれた木の模様は今までに無いほど葉が生い茂り、なんと花まで咲いていた。

「花が咲いてる!」

「はい!誠に勝手ながら、私の方で魔力を補充させていただきました。今の状態が、魔力の蓄積量が最大の状態です。」

その店員の言葉に、ラオトはふとトラウムの事を思い出した。

「(あれ?トラウムさんからこの羽織を貰った時は、花のないただの木の模様だったよな、それって魔力が最大じゃなかったって事だよな、几帳面そうなトラウムさんが補充を怠る訳ないし、それに羽織を貰った時に特に説明もなかった、もしかして、トラウムさんもこの機能を知らなかったのか?)」

そんな事を呑気に考えていたラオトだったが、書物庫でみんなを待たせている事を思い出し、急いで店員に話しかけた。

「色々とありがとうな、おかげでこの羽織について色々分かったよ」

「これが私の役目ですから!それと、お代は無料で大丈夫ですよ!」

「えぇ!?それは悪いって、ここまで色々とやってもらっておいてお金を払わないなんて」

「いえ、貴方は私達ヴェルンドを助けてくれた勇者なのですよ、そんな方からお金を取るなど、そっちの方ができませんよ!」

「、、、そうか、悪いな」

「いえいえ、私としては、勇者様がこの店を利用してくれた方が嬉しいです!」

「あぁ、本当に助かった、ありがとうな!」

「はい!またいつでもお待ちしております!」

ラオトは店員に別れを告げ、装備品店を後にした。

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