点検
宿についたラオト達だったが、ラオトには今日中にやっておきたい事がまだ残っていた為、他の4人には先に宿の部屋で休んでいてもらい、ラオトは1人で町中へと歩いていった。
ラオトがやっておきたい事というのは、スティアに指摘された服の異変についてを調べる事で、その為に、この町の中でも有名な装備品店を訪れる事にした。火が暮れ、空が暗くなり始めた頃、装備品店についたラオトは、早速店の中に入っていった。その店の中はかなり広く、店の棚には大きい物から小さい物まで、様々な魔道具や装備品が置かれていた。中にはラオトが興味を持つような品などもあったが、ラオトは欲をグッと抑え、店に入ってから一直線に店員の居るカウンターへと向かった。
「あ!勇者様じゃないですか!!本日はどのようなご用でしょうか?」
「見てもらいたい装備品があるんだが、大丈夫か?」
「はい!もちろんです!どちらの装備品でしょうか」
「これなんだが」
ラオトは着ている羽織を脱ぐと、カウンターの上に置き、羽織についている木の模様のブローチを指差した
「このブローチ、前はこんな枯れてなかったんだけど、今日キオンの城から帰ってきたら、この木が枯れてたんだ、これって何を意味しているんだ?」
「木が枯れる、、、何か心当たりなどはありますか?」
「心当たりかぁ、、、特にないんだよな」
「そうですか、、、確かにただの飾りではなさそうですね、勇者様の言う通り、何かを意味しているようですが」
「どうだ、分かりそうか?」
「このブローチから発せられる魔力の流れなどを、専門の道具で詳しく調べれば、この道具の意味が分かりそうですが、それには少し時間がかかりますね」
「そうか、ちなみにどれくらいかかるんだ?」
「明日の昼までには終わるかと」
「おぉ、以外と早いんだな、それならお願いしても良いか?」
「もちろんです!勇者様に恩返しができる最高の機会を見逃すわけにはいきませんから!」
「よし、それじゃあ明日の昼に取りにくるな」
「はい!お待ちしております!」
ラオトは店員に羽織を預け、ブローチの意味する事を調べてもらう事にした。これで心残りも無くなったラオトは、ようやく宿へと帰る事ができた。宿の自分達の部屋へと入ると、既にホルス以外の3人は寝ており、ホルスは1人で読書をしていた。
「ただいま、、、って、みんな寝てるんだな」
「あぁ、余程疲れてたんだな」
「そうだよな、今日は色々あったし、疲れて寝ちゃうのも無理ないか」
「そうだな、ラオトも早く寝て、今日の疲れを取るんだ」
「そうだな、それじゃあおやすみ」
「あぁ」
そう言うと、ラオトは早速ベットに横になり、ゆっくりと目を瞑った。そしてそのままぐっすりと眠りに入った。




