表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
科学の知識で異世界旅  作者: 察知
プリズン山脈

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

78/101

思い出話

城内の探索は黒鉄兵達に任せ、ラオト達はヴェルンドに戻り、戦闘の疲れを癒す事にした。ヴェルンドからキオンの城に向かう道は上り坂だった為、体力の消耗も激しかったが、帰り道は下り坂になっている為、5人は楽々と進む事ができた。また、キオンが魔人達を連れてプリズン山脈から離れた影響か、帰り道では一切魔人や魔獣に出会わなかった。

「いやぁ、ここら辺も平和になったんだねぇ」

「プリズン山脈から魔王軍が居なくなるなんて、何百年ぶりなんだろうな」

「、、、ブツブツ」

「え?最初は魔王軍は居なかったのか?」

「そうそう、元々プリズン山脈は全部ヴェルンドの領地だったんだけど、数百年前に魔王軍が襲来して、ここら辺を奪われちゃったんだ」

「、、、ブツブツ」

「へぇ、それじゃあここら辺の土地は魔王軍から奪ったって言うより、魔王軍から取り返したって言った方が正しいんだな」

「そうなるねー」

「、、、ブツブツ」

「、、、えっと、スティア?」

輿の上から黒鉄兵達を指揮するという願いが叶わなかったスティアは、やはり輿を持って行く事にし、その輿を自分の魔法で浮かせ、その上に自分で乗って移動するという、中々に滑稽な事をしていた。その様子からも分かる通り、スティアはずっと指揮する事に未練を残しており、兵士達と別れた後も、輿の上で一人、ボソボソと何かを呟いていた。

「、、、何」

「なんでそんなに指揮したいの?凄い固執してるみたいだけど」

「堕天使を擁護するわけでは無いが、堕天使の気持ちはわかるぞ、あの黒鉄兵を指揮できるなんて、我々のような昔の者からしたら、これ以上にない最高の体験だからな」

「そういえば、アレスとスティアっていつの時代に生きていた人なの?アレスは建築革命前には既に悪魔になってたらしいけど」

「何!?そんなに昔から生きているのか?」

壁画の前で建築革命について話している際、その場におらず、アレスの話を聞いてなかったホルスは、アレスの年齢にとても驚いた。

「まぁ、我は悪魔の中ではかなり長寿かもな、ちなみにだが、過去に我が従えていた部下の中には、ノクスという名の悪魔もいたのだぞ」

「、、、え?」

その名を聞いた瞬間、その場にいた全員の脳内がフリーズしてしまった。全員歩みを止め、スティアの乗る輿も「バタン」と音を立てて落下した。

「ノクスって、、、あのノクス?」

「そうだ、今では悪魔族の中で最も強いと言われているらしいな」

「ほ、本当にそのノクスなのか、、、」

「あぁ、ノクスが我の部下だった頃はな、まだ悪魔の体に慣れておらず、すぐにミスをしてしまうようなドジな新人だったな。それが今や、我よりも何倍も強くなり、悪魔族最強をも名乗れるようになっているとは、、、」

「、、、それって、めっちゃ貴重な話じゃないか?」

「そうか?単なる思い出話に過ぎないぞ」

「、、、というか、魔王城を目指す以上、いつか絶対にノクスとも戦う事になるんだよな、アレスはそれでも良いのか?」

「何を言っている、かつての師匠と弟子の決戦のようで、なかなかカッコいいではないか」

「、、、それ、基本的に師匠が弟子に倒されるフラグじゃないか?」

「まぁ、もしノクスを倒さねばならなくなったら、戦う役目は我ではなく堕天使の役目になるだろうがな」

「確かにな、、、悪魔に効果的にダメージを与えられるのは、光属性が使えるスティアだけだもんな」

「嫌だぁぁぁぁ!!あんな化け物とは戦いたくないぃぃぃぃ!!」

スティアは輿の上で必死にじたばたし、ラオト達に対する抗議の姿勢を見せた。

「ま、まぁ、まだまだ先になりそうなんだし、そんなに深刻に考えなくても良いんじゃないか?、、、いつかは来るけど」

「最後の言葉は要らないでしょ!!!」







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ