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科学の知識で異世界旅  作者: 察知
プリズン山脈

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70/102

形勢逆転

攻撃を避けながら、必死にキオンを引き付けるウィンディ、おびき寄せられている事に気づかず、着実に歩みを進めるキオン、柱の影から最適なタイミングを伺うラオト。ラオとの起死回生の作戦は順調に進んでいき、ついに決行の時が訪れた。

「、、、今だ!!」

キオンとの激しい戦闘により、城の床は壊れ、そこには地面が露出していた。ウィンディの誘導により、キオンが露出した地面に全ての足をついたと同時に、ラオトはありったけの魔力を使い、近くの水源の水を、キオンの真下の地面に集結させた。

「何の音や?」

キオンはウィンディに夢中で、足元の地面の異変に気づくのが遅れてしまった。気づいた頃にはもう遅く、キオンの足の一部は、沼のようにドロドロになった地面に飲み込まれていた。

「な、何やこれ!?足が沈んどる!?」

「ちょっとぉ、落ち着いてぇ」

「あかん!!地面に飲み込まれる!!

「、、、止まれ真ん中!!!」

沼に足を取られ思うように動けない状況に、真ん中の顔はパニックになっていた。左右の顔が必死に落ち着かせようとするも効果は無く、その間にも体は沈み続けていた。

「マズい!急いで出えへんと!」

早く沼から出ようと、キオンは必死に踠いたが、それはかえって逆効果になり、キオンの体の沈む速度を加速させてしまった。

「あ、あかん!!」

「あーあぁ」

その後もキオンは踠き続けてしまい、ついに体の殆どが沼に飲み込まれてしまった。流石のキオンも、この絶望的な状況には負けを認めるしかなく、無駄な足掻きをやめ、目の前に堂々と立つ3人を睨むことしか出来なかった。

降参した様子のキオンを見て、3人はその場で大喜びした。

「やったぁぁぁ!!本当にキオンを倒せた!!」

「言っただろ!この作戦は上手くいくって!」

「本当だね!!理屈はあまり分からなかったけど、本当にキオンを倒せる魔法を開発できるなんて、ラオト凄すぎでしょ!!」

「まぁ、それほどでも、、、あるかもな!」

「この魔法はラオトが作ったのか?凄いな!」

「まぁな、それよりホルス、体は大丈夫か?随分と長く戦っていたが」

ホルスの表情にはかなりの疲れが見えたが、ラオトに心配はかけまいと、元気よく返事を返した。

「安心しな、これくらいでやられる程、俺は弱くはないからな」

「そうだよな!」



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