巨人族の悩み
巨人達に見下ろされたウィンディ達は、戸惑いながら巨人達に話しかけた。
「えっと、何か用?」
「ちょ!やばいってウィンディ!コイツらめちゃくちゃ怒ってるよ!」
「怒ってる、、、確かにそんな感じだな」
「怒っている者たちをコイツら呼びとは、堕天使も中々肝が据わっているではないか」
「あっ、、、いやぁ!今のは冗談でぇ!」
「そんな事はどうでも良い!俺達はお前らのせいで迷惑を被っているんだぞ!」
「そうだ!責任を取れ!」
「えっ?」
身に覚えのない言い掛かりに、ウィンディ達はキョトンとした。
「私達、巨人族に何かしたっけ」
「いや、覚えがないな。人違いではないか?」
「そ、そうだよ!もーやだなぁ!私達は関係ないじゃん!」
その必死に弁明するスティアを見た巨人達は、先程までの威圧的な雰囲気から打って変わり、豪快にゲラゲラと笑い出したのだった。
「はっはっは!!!やっぱり面白い奴らじゃないか!自分達の力を誇示せず、こんなにも俺達に下手に出るなんてよ!」
「あぁ!あの話の通りだ!」
一頻り笑い尽くした巨人達は、それ以降ウィンディ達に敵意を見せる事はなくなった。そして、イレモスを手に乗せるリーダーらしき巨人が、ウィンディ達の前に屈み込んだのだった。
「いやぁ悪い悪い、勝手にお前達を試させてもらった。おかげで、あのドワーフ共や妖精共からの評判が良い訳が分かったぜ」
「今ので?」
「あぁ!十災魔神を倒せる程の実力!他人に力を見せびらかさない謙虚さ!そして!敵対心を持つ奴らをも笑わせる話術!こんな最高の冒険者、中々居ないんだぜ!」
その巨人は、ウィンディ達と会ったばかりにも関わらず、ウィンディ達の良い点を熱弁したのだった。
「やはりキュロス様の見る目は正しかったな!」
「キュロス様?ギンガスの町長だっけ」
「見る目は正しいって、どう言う事?」
「なんだ?イレモス、コイツらに何も言ってないのか?」
「最近忙しくて、ついね」
「なんだよ、じゃあ俺達の言葉の意味も理解されてないじゃないか」
「ごめんごめん」
「えっ?どういう事?」
「実は、ギンガスでは君達がめちゃくちゃ人気なんだよ。キュロスさんが君達に関する冒険談を公開したから」
「えっ?」
「そうだぜ、おかげでギンガスではお前達の名前を見ない日は無くなっちまったんだ。そういう意味での、責任を取れ!だったんだが、どうやら不発に終わったらしいな」
「、、、マジか」
評価が上がって、上がって、上がって、そして大暴落した時って、中々のインパクトだよね。




