巨人族の到着
ラオト達、グラフィキィリの者達、そして援護に駆けつけた者達は与えられた任務を着実にこなして行き、敵の襲来の一日前の時点で住民の避難や瓦礫の撤去、防衛設備の建築などはほぼほぼ終わったのだった。ひとまずやるべき事が終わったラオト達は、町の飲食店へと集まり、久々にゆっくりと雑談しながら食事をとっていたのだった。
「、、、」
「ラオト、眠そうだね」
「うん、ここ数日は寝る間も惜しんで町の防衛設備の設計とかやってたみたいだし、しばらく休ませてあげないとね」
「、、、にしても、普通の住民達が居ないグラフィキィリなんて、中々珍しい光景だよな」
「そうだな、それほど異様な事が今起こっているのだ。これほどまでに大々的に町を襲うと発言する賊など、前代未聞だ。さらに、その者達は町規模の団結力と力を持っている。そんな賊など、歴史的に見ても非常に稀であろう」
「十災魔神討伐といい、俺達は色んな歴史的瞬間に立ち会ってるんだな」
「あぁ、我も長年旅をしてきたが、今回の旅が最も刺激的で楽しいな」
「私も!みんなから尊敬されて最高の旅だよ!」
「うんうん!折角だし、このまま行けるとこまで行きたいよね!」
「あぁ、この五人で世界の果てまで旅しようぜ」
そんな事を話していると、ウィンディ達はどこからか振動を感じ取った。その振動は徐々に大きくなり、ついにウィンディ達の居る建物が揺れ始めるまでになったのだった。
「えっ!?戦いって今日だっけ!?」
「いや、明日の筈だ、、、不意打ちか?」
「一旦外に行こう!」
「ラオトはどうする」
「うーん、、、襲われないように、物陰に隠しとこ」
眠るラオトを急いで厨房に隠したウィンディ達は、急いで振動の元へと向かって行った。そして、振動を辿ってグラフィキィリの外へと出ると、そこにはホルスの数倍大きな武装した人物達が立っていた。そして、その者達の先頭に立つ者は、手のひらに乗せたイレモスと会話をしていたのだった。
「おぉ、、、凄い迫力」
「巨人族の援軍か、どうやら敵ではなかったようだな」
「そうだね」
「おい、お前ら」
一安心したウィンディ達は先程の飲食店へと帰ろうとしたが、その前に大きな声に呼び止められてしまった。
「えっ?私達?」
ウィンディ達が振り向くと、そこに居た巨人達は威圧的な雰囲気を出しながらウィンディ達を見下ろしていた。
「(あっ、面倒な事になりそうかも)」
そんな事を思っていると、いつの間にかウィンディ達は巨人族の兵士達に囲まれていた。




