援軍の集結
グラフィキィリに次々と集まる援軍達は、案内役の兵士やアレスによって、フミフサの元へと集められていた。
「あれ?ケラヴノス、兵士達はどうしたの?」
「兵士はスティアに任せてきたのだ。我は状況の確認のためにここに参った!」
「、、、ケラヴノス、その選択は間違いであるぞ」
「おぉ!其方がアレスであるな!事が落ち着いたら我と手合わせをしてはくれないか!」
「手合わせ?良いだろう。鳥人の国の主力と手合わせできるとは、我も光栄だ」
「何を言う、光栄なのは我の方だ」
「もう勝利の後の話かい?まぁ、僕も負けるとは思ってないけどね。そして、フェアリウムの君達も駆けつけて来てくれてありがとうね」
その後、フミフサはここに集まった援軍の兵士達に、今まで起こった事の説明や、三日後の第二波に備えての役割などの割り振りを行った。
「フェアリウムの兵士達は、僕とイレモスと共に近くの町に住民達を避難させよう。ケラヴノスは他の鳥人の兵士達、それとアレス君とスティアさんと共に町周辺の見張りね」
「承知した!それでは!」
そう言うと、ケラヴノスは即座に飛んでいってしまった。
「、、、ケラヴノスからは、あの堕天使と同じものを感じるな」
「は、はは、、、」
「では、我もこれにて失礼する」
そう言い残すと、アレスも優雅に歩きながら持ち場へと戻っていった。
「じゃあみんな、住民の避難を開始しよっか」
「はい!」
フミフサは集まった妖精族に指示を出し、広大なグラフィキィリから住民達を避難させる作戦を開始した。
ただ、流石に一度に移動してしまっては人数が多すぎるため、この作戦は数日に渡って行われる事となった。そして、今日の目標であるグラフィキィリの4分の1の住民を村に避難させた頃には、既に辺りは暗くなっていた。
「みんな、もう空が暗くなってきたから、今日は一旦おしまいにしよう。お疲れ様」
グラフィキィリ内で活動する全兵士にフミフサの言葉が通達され、作業音が鳴り止まなかったグラフィキィリは、驚くほどに静かになったのだった。そして、次々に家や臨時の宿へと帰って行く兵士達を見ながら、フミフサはケラヴノスに魔水晶で連絡を行っていた。
「あー、聞こえる?」
「どうした!?何かあったのか!?」
「違うよ、夜の警備は君達の所の夜行性君達にお願いしたいんだけど」
「なんだ、そんな事か。分かった、夜の警備も我々に任せてくれ」
「ありがとうね」
そうして、一日中働きっぱなしだったフミフサも、ようやく休憩する事ができたのだった。
「巨人族、いつ来るかな、、、それまで体力を温存しとかなくちゃ」




