援軍要請
ラオト達、そしてスティア達が外で活動している間、フミフサとイレモスはテープ台の建物へと戻っていた。
「援軍、どこから呼ぶ?」
「三日かぁ、巨人族達なら間に合うかな?それか妖精族達」
「フェアリウムに援軍を呼ぶの?」
「今は町の危機だし、今回のラオト君達の分のツケって事で呼ぼうか。救援にも戦力にもなるし」
「はいはい。じゃあ後は巨人族ね、、、僕対応したくないんだけど」
「しょうがないよ、戦力という面では強力なんだし」
「見返りは何を出すの?」
「、、、じゃあ、巨人族用の装備を50着」
「フェルサが聞いたらぶっ倒れちゃうね」
「致し方ない出費だね、それじゃあ外交頼むよ」
「任せて」
その後、イレモスは大量の魔水晶が並ぶ外交室へとやって来た。
「えーっと、まずはパドラさんから、、、」
イレモスがフェアリウムと書かれた棚から魔水晶を取り出そうとしたその時、ポケットに入っていた魔水晶から強い光が発せられたのだった。
「あっ、もう来たの?早いね」
イレモスは光り輝く魔水晶を手に持ち、そこに少しの魔力を注ぐと、魔水晶に活発そうな女性の顔が写ったのだった。
「はーい、何?」
「イレモス大丈夫か!?遅くなったがもう着くぞ!あと少しの辛抱だ!」
「、、、そんな焦らなくても大丈夫だよケラヴノス、敵は一旦撤退したから」
「何!?どういう事だ!?」
「説明するから、そのまま兵を引き連れてグラフィキィリに来てね、それじゃあ」
「ちょっと待」
ケラヴノスが話終わる前に、イレモスは魔水晶に魔力を注ぐのをやめてしまった。
「、、、ふぅ、早く落ち着いた雰囲気のパドラさんで中和しなきゃ」
今持っている魔水晶をしまい、フェアリウムの魔水晶を手に置いたイレモスは、そのまま魔水晶に魔力を込め始めた、そして、それからすぐにパドラの顔が写ったのだった。
「こんにちはイレモス様、グラフィキィリが大変な事になっているとお聞きしましたが、大丈夫でしょうか」
「おぉ、情報が早いね。じゃあ、僕が言いたい事も分かる?」
「援軍が欲しいのですよね、既にフェアリウムの兵を三百名向かわせております」
「流石だね、ありがとう、、、あれ?そっちって三日の猶予ができた事を知ってるの?」
「そうなのですか?私は傷付いた兵士様や町の皆様の為に救援をお送りしただけです」
「ちょうど良いね、その救援の兵士は戦える?」
「えぇ、もちろんでございます」
「じゃあ、ちょっと戦いに参加してもらうね」
「分かりました、私の方からも告知しておきます」
「ありがとう、それじゃあ勝利の知らせを待っててねー」
「はい、心待ちにしております」
そう言い終わると、魔水晶からパドラの顔が消えていったのだぢた。そして、フェアリウムの棚へ魔水晶を戻すと、次にギンガスと書かれた棚の前へと向かった。
「、、、はぁ、やだなぁ」
イレモスはしばらく文句を言った後、意を決した様子でギンガスの魔水晶を手に取ったのだった。




