襲撃
それから数日の間、ウィンディ達四人はグラフィキィリを満喫し、ラオトはフミフサと共に異世界についてを話し合う毎日が続いたのだった。
「なるほど、、、確かに、この世界はそっちの世界と比べると、色々とあやふやかもしれないね」
「そうなんだよ、だから、みんな色んな物をなんとなくの感覚で使ってる感じなんだよな、魔法とか特に」
「魔法か、、、確かに、気にした事がなかったよ」
「そう、だから、あっちの世界の技術と探究心があれば、そういう魔法とかの詳細も分かって、より便利な生活が出来るんじゃないかなーって」
「なるほど。いやー!あっちの世界の事を段々と理解してきたよ!というか、こんな正当な理由があるなら、魔王も話を聞いてくれそうじゃないかな?そしたら君の帰還も助けてくれそうだし、あっちの世界との交流も手助けしてくれそうと思うんだけど」
「うーん、でも魔王が話を聞いてくれるとは限らないし、そもそも俺がこっちの世界にやって来たのは魔王じゃない可能性もあるしな」
「そっかぁ。まぁともかく、ラオト君をこの世界に連れて来た犯人を見つけるのが良さそうだね。そうすればラオト君も元の世界に帰れるし、僕もあっちの世界の景色を拝めるしね」
「あぁ、そうだな」
ラオトとフミフサが意気揚々と話していた、その瞬間、辺りに大きな音が響くと同時に、ラオト達の居る建物が大きく揺れたのだった。
「ドカーーーン!!!」
「な、なんだ!?」
ラオト達が戸惑ってる間も音は鳴り続け、その音が外から聞こえる事に気がついた二人は、急いで窓の外を確認したのだった。その窓の外の光景は、衝撃的なものとなっていた。
「えっ、、、」
「、、、」
なんと、グラフィキィリを囲み守っていた城壁が、全て木端微塵に崩されていたのだった。
「、、、襲撃か」
崩れた城壁を見たフミフサの顔からは、親しみやすさが消え、非常に真剣な表情となっていた。
「ラオト君、僕達も行こう」
「あぁ」
緊急事態を察したラオトは、背中から杖を取り出し、臨戦体制で建物の外に出たのだった。そして、ラオト達が建物から出ると同時に、町のあちこちから戦闘の音が聞こえ始めたのだった。
「戦闘が始まっている、、、マズいな」
「どうしよう、俺も戦うか?」
「、、、そうだね、情報収集も兼ねて、ひとまず戦いの音が聞こえる方に向かおう」
「分かった」
ラオトとフミフサは、1番近くの戦いの音が聞こえる方へと急いで向かっていったのだった。




