なぜだ
「君達は、魔法が好きかい?」
少年を見送ったタルロスは、静かにウィンディとアレスに問いかけた。
「魔法?勿論好きだよ、いつもお世話になってるし」
「そうだな、魔法は良き道具であり、良き相棒のようなものだ」
「そうか、、、」
タルロスは一息ついた後、別の問いをウィンディとアレスに投げかけた。
「では、もし魔法の文化や歴史を壊す存在が現れたら、君達はどうする」
「不思議な問いだな。勿論、そんな存在は消し炭にしてやろう」
「うん、魔法の文化がなくなるのは嫌だし、私もその存在を止めれるように頑張るかも」
「そうか、、、では最後に」
タルロスは再び一息ついた後、ウィンディとアレスの顔を見ながら最後の問いを投げかけた。
「君達は、ラオトを本当に信じるのか?」
「、、、えっ?」
意味が分からない問いをされ、ウィンディとアレスは言葉に詰まってしまった。
「あの者と話していて、君達はおかしいと感じたことはないか」
「おかしい?どういう事」
「あの者の言動は周りとズレており、知識の量と実際に体験した出来事の量があまりにも噛み合っていない、そう感じた事はないか」
「、、、無いと言ったら嘘になるが、それがどうしたというのだ」
「、、、なぜだ、なぜそれを感じてもなお、あの者の旅に付いて行くのだ。故郷も、過去も、知識の情報源も、全てが謎だというのに、なぜ君達はあの者を信用するのだ」
「、、、」
タルロスに大量の疑問をぶつけられたウィンディとアレスは、しばらくの間黙ってしまった。しかし、二人の心の中には、既に一つの答えが浮き上がっていたのだった。
「、、、心地いいからかな」
「、、、心地いい」
「そう、ラオトと旅をしていると、なんだがメレアと旅をしていた時みたいに楽しんだよね。目的が一緒で、一緒に居て楽しい旅ができるんだから、そこにラオトが何者かは関係ないと思う。勿論、これは他のみんなにも言える事だけどね」
「そうだな、長い事旅をしていると、過去を言えないという者とも遭遇する事がある。そして、それらの者に共通する点は、重要なのは過去ではなく今である、という事なのだ。例えラオトが犯罪者であろうが町を追われた身であろうが関係ない、我々にとってのラオトは、今、旅を共にしている面白い青年なのだよ」
「、、、」
タルロスは二人の真剣な表情を見つめた後、二人に背を向けた。
「、、、その判断が間違っていない事を祈ってるよ」
そう言うと、タルロスはグラフィキィリの町中へと消えていったのだった。そして、その後を監視の兵士が付いて行った。
「、、、なんだったんだろう」
めちゃくちゃ寝てて投稿遅れました
すみません




