調査
それからしばらく歩いていると、ラオト達はいつの間にかタルロスが戦ったと思われる場所へと辿り着いていた。
「戦闘の跡、落ちている武器、、、ここがあのローブの奴が魔王軍と戦った跡みたい」
「えぇ!?タルロスと別れた地点って、グラフィキィリからこんなに近かったのか。別の道から行ったら数日掛かったのに」
「、、、それっておかしくない?君達は一緒にグラフィキィリに入場したんだよね?」
「あぁ、グラフィキィリに着く直前に合流したんだ。もしかして、一人で数日戦ってたのか?」
「後で聞いてみる必要がありそうだね」
その後、ペディは兵士達と共に落ちている武器を回収したり、使われた魔法の痕跡を確認したりと、戦いの跡を調査し始めたのだった。その間、ラオトはイレモスと共に気になる事を話し合っていた。
「この戦いはタルロスが勝ったと思うんだけど、じゃあ負けた魔王軍はどこ行ったんだろう」
「魔王軍に回収されたか、自力で撤退したんじゃない?つまらないね、せっかく僕達の軍の戦いを見せてあげられると思ったのに」
「戦いが起こらないに越した事はないんじゃないか?」
「それはそうだね、平和が一番、、、あっそうそう、君達とあのローブの男の関係ってどんななの?」
「急だな、、、旅の途中で助けてもらって、目的地が一緒だったから共に旅をしてたって感じだ。俺はあまり仲良くなれなかったけど、他のみんなは結構仲良くなってるみたいだな。特に魔法の話でよく盛り上がってる」
「へぇ、、、あの人って何者なんだろうね、魔王軍の精鋭を倒す程の実力を持ってるのに、有名な魔法使いのリストには載ってないんだよね。おまけに顔に付けてる魔法陣が描かれた魔道具も見た事ないし」
「うーん、悪い人じゃなさそうなんだけどな。グラフィキィリに着くまでに何回も助けてもらったし」
「相手の感情が分かる君の天使と悪魔も反応してなかったし、本当にただの旅人なのかもね」
「そうだな」
そんな事を話している間に、ペディ達による調査が終わったようだ。
「調査は終わり、一旦帰るよ」
落ちていた武器を回収した兵士達と共に、ラオト達はグラフィキィリへと撤収していったのだった。
「何か分かった?」
「いや、重要そうなものは見つからなかったね」
「そっか、まぁそんなもんだよ」
そんな事を話しているラオト達三人を、物陰から見ている人物が居たのだった。
「、、、大丈夫でしょうか、、、あっ、そういう言葉は要りません、、、はい、、、承知しました」




