見覚えのある武器
困惑する少女に、イレモスは事情を説明した。
「ふーん、私達の武器に興味があるって?中々見る目あるじゃん」
「そっちは何してるの?軍を動かす予定なんてあったっけ?」
「あぁ、町長にあのローブの奴と魔王軍の戦いの跡を確認しろって言われてさ、今出発の準備してたところって訳。そうだ!アンタ達も付いて来てよ!そうすれば武器を使ってるとこが見れるかもだし」
「おぉ!行かせてくれ!」
「、、、僕も?」
「当たり前でしょ、アンタはこのお客様のガイドなんだから」
「えぇ、、、」
「自己紹介がまだだったね、私はペディ、この町の指揮官をやってるよ」
「よろしくなペディ、俺はラオトだ」
「よろしく。それじゃあ二人とも、早速出発だ」
ラオトとイレモスの二人は、グラフィキィリの武器を持った兵士達と共にグラフィキィリを出発したのだった。その道中、ラオトはグラフィキィリの兵士の武器を見せてもらったのだった。
「コイツの腕にあるこの刃が武器だ、剣と違って手を使わずに使えるから便利だよ」
グラフィキィリの前衛兵士の腕部分には特殊な鎧が装着されており、そこから三角定規のような刃が備わっていたのだった。
「(三角定規だ!しかも目盛もある!)」
「おぉ!目がキラキラじゃん!そこまで興味を持ってもらえると嬉しいよ!あとは、コイツとかも変わった武器として有名だな」
ペディは兵士から小さな道具を受け取ると、その道具の先端を引っ張ったのだった。すると、その小さな道具から銀色の刃が出てきたのだった。
「これは持ち運びが便利な伸縮する剣だよ。使用用途に応じて長さを変えられるんだ」
「(おぉ!メジャーだ!)」
「、、、君の持ち武器は説明しないの?」
「もちろんするよ、ラオト、ここ見て」
ペディの腰にあるベルトを見てみると、そこには見覚えのある小さな魔道具が沢山連なっていた。
「これって、、、もしかして」
「見ててね」
ペディはベルトに連なる魔道具を一つ取ると、それの先端をイレモスに押し付けたのだった。
「えっ、ちょっ!あがががががが」
情け無い声を上げると同時に、イレモスはその場に倒れてしまった。ラオトはイレモスの魔道具を押し付けられた箇所を見てみると、そこには小さな魔法陣のような物があったのだった。
「凄いでしょ!これは作成に時間の掛かる魔法陣を一瞬で作れちゃうんだ!」
「おぉ!(やっぱスタンプだ!!)」
「しかも色々効果があって、、、」
ラオトとペディが魔道具で盛り上がる中、イレモスは地面に倒れたまま放置されていた。
「ちょっ、、、助けて、、、」
ペディ
好きなもの、武器と防具 人形 絵本
嫌いなもの、動きにくい場所 知らない地形 野菜
職業、指揮官
使用属性、風
グラフィキィリの軍の指揮官。
年齢は幼いが、産まれてからずっと読んできた戦いの絵本のおかげで戦闘に関する知識は優れており、全ての町の中で最年少の指揮官として活躍している。
年齢相応のやんちゃさとワガママさを兼ね備えており、普段からフミフサやイレモス、フェルサを困らせている。しかし、困った時や戦いの時は誰よりも頼れる存在となり、皆を引っ張ってくれるという。
ペディはよく人形遊びをしており、向かい合わせに数十体並べた鎧付きの人形を風魔法で衝突させ、まるで軍同士が衝突するかのような迫力を味わっているのだという。




