合流
タルロスと別れ、別の道からグラフィキィリを目指したラオト達は、数日掛けてついにグラフィキィリの町が見えるところまでやって来たのだった。
「おぉ!グラフィキィリが見えるぞ!」
「やっと着いたね、、、長かった!」
「、、、えっ?あれって」
ラオトがグラフィキィリの町中に見覚えのある物体を見つけたと同時に、ラオト達は背後に何者かの気配を感じた。そして警戒しながら振り返ると、そこには少し傷の付いたタルロスが立っていた。
「タルロス!心配したのだぞ!」
「いやはや、少々手こずってしまってね、君達に追い付くのが遅くなってしまった」
「凄いな、アイツら相手に少し手こずったで済むなんて、、、」
「大丈夫?回復魔法とか要る?」
「いや、大丈夫だ。それより、もう間も無くグラフィキィリに着くな。早く町に入ってしまおう」
「そうだね、それじゃあ行こっか」
グラフィキィリの門へとやって来たラオト達は、門番達に自分達の身分を説明した。
「魔法使いのラオト様、剣士のウィンディ様、ケンタウロスのホルス様、天使のスティア様、悪魔のアレス様、、、おや?そちらの方はどなたでしょうか、パドラ様からの推薦欄に名前が載っていませんが」
「あぁ、魔法使いのタルロスだ。目的地が同じだったから一緒に旅をしてたんだ」
「そうですか、では、何か身分を確認できる物などございませんか?最近は冒険者に扮した魔王軍が目撃されておりますので」
「、、、しまった」
タルロスは慌てながらローブの中を探し回った。
「、、、どうやら、魔王軍との戦いで落としてしまったらしい」
「えぇ!そんな!」
「魔王軍との戦い?」
「あぁ、俺達グラフィキィリへ向かう途中に魔王軍の精鋭部隊?に遭ったんだ。だけど、タルロスが一人で引き受けてくれたから、俺達は無事にここまで辿り着けたんだ」
「そうですか、、、」
その後、門番は通信用魔水晶で誰かと話し合い、タルロスの対処を決めていた。
「分かりました、今回だけは特別に入場を許可します。ただし!次はありませんからね!」
「分かっている、感謝するぞ」
「それと、ラオト様御一行は町の中心の大きな建物へ向かい、この町の町長様にご挨拶ください。あっ、貴方もですからね」
「タルロスも?」
「はい、何やら話があるようで、、、」
その後、門番は門をゆっくりと開けた。
「では皆様!グラフィキィリをお楽しみください!」
「あぁ!行ってくるな!」
小さく開いた門の隙間から、ラオト達はグラフィキィリへと入ったのだった。




