グリンティアでの戦い
グリンティア内で起こったトラウムとゲニコスの戦い、最初に動いたのはゲニコスだった。ゲニコスが杖を振るうと無数の風の刃が発生し、それらは勢いよくトラウムへと向かっていった。
「戦闘、、、果たしていつぶりだろうか」
トラウムは斬撃に強い植物を自身の前に生やし、風の刃を防いだのだった。
「おやおや、そんなところに草が生えてしまっては、町の景観が台無しですねぇ」
「では、景観を元に戻すとしよう」
トラウムが杖を前に振ると、地面に生えていた草がバラバラになりながら浮き上がり、何百もの針のようになりながら、ゲニコスへ向かって突撃したのだった。
「雑草ごときが、風に勝てるとでも?」
ゲニコスはトラウムの攻撃を見ると、自分の目の前に強風の膜を作り出し、針のようになった草を散り散りに吹き飛ばしてしまった。ただ、その攻撃はただの囮に過ぎず、その隙にトラウムはゲニコスの背後にあった街路樹を操り、巨大な木の幹を思い切りゲニコスに振り下ろしたのだった。
「ドカーーーン!!」
大きな音と同時に、辺りに砂埃が舞い上がった。
「、、、全く、あなたはそんなに自分の町を壊すのが好きなのですか?」
砂埃の中から現れたゲニコスは、体に一切の傷をつけておらず、余裕そうな笑みを浮かべていた。
「先祖の創り上げた町を子孫が壊す、なんと滑稽なのでしょうか」
「、、、ご名答」
トラウムが杖を地面に突くと、辺りから地響きが聞こえ始めた。その瞬間、広場に面していた木々や花々が動き出し、まるで自我を持ったかのように動き始めたのだった。
「おぉ、、、これは!古代魔法ではないですかっ!」
「君は先程、私が町を壊す事を滑稽と言っていたが、、、それは逆でね、この町は戦場になる事を想定して作られているのだよ。だから、壊れてしまっても想定内なんだ」
「グガァァァァ!!」
大きな雄叫びと共に、植物のモンスター達が攻撃を開始した。巨大な枝を振り下ろし、木の葉を刃のように飛ばし、毒液を噴射するなど、植物のモンスター達の攻撃は苛烈を極めた。しかし、植物達の矛先がトラウムに向くことはなく、トラウム自身もも植物達と共にゲニコスに攻撃を続けていた。ゲニコスは植物達とトラウムの攻撃に押され、ついに体に切り傷が入ったのだった。
「全く、、、この町の植物は罠まみれじゃないですか、どこが美しい植物の町なのでしょうか」
「、、、」
「こんな歴史的価値も町としての価値もないこの場所は、、、アナタの体と共に灰にしてしまいましょうか!」




