装備の破損
久々に激しい戦闘を行ったせいか、ラオト達は昼でも起きる事なく熟睡していた。そんな中、宿にはパドラが訪れており、そのパドラのノックに気づいたのは、いつも通り早起きをしていたホルスだった。
「ごきげんようホルス様、昨晩は充分に休めたでしょうか」
「あぁ、体力はバッチリだ」
「それは良かったです。ラオト様の装備の件で訪問させて頂いたのですが、ラオト様はいらっしゃいますでしょうか」
「実は、まだ寝てるんだよな」
「そうですか、分かりました、皆様のお疲れ具合は分かっておりますので、起こすような事はいたしません。代わりに伝言をお願いしてもよろしいでしょうか」
「良いぞ、何だ?」
「装備の件についてをお話したいので、ラボへとお越しください。とお伝えください」
「分かった、起きたら伝えるな」
「よろしくお願いします」
ペドラが帰ってからしばらく経ち、ようやくみんなが起き始めた頃、起きてきたラオトに対し、ホルスはパドラからの伝言を伝えたのだった。伝言を受け取ったラオトは急いで身支度を済ませ、一人でラボへと向かって行ったのだった。
ラボへと着くと、そこにはパドラとロメウスの二人が待っていた。
「おはようございますラオト様」
「おはよっ!」
「あぁ、おはよう。待たせちゃったみたいですまないな」
「いえいえ、謝罪には及びません。それではラオト様、ご案内いたします」
パドラに案内され、ラオトはあの装備が置かれた一室へとやって来た。そこに置かれたあの装備は、装飾や魔道具が外され、パーツ毎に細かに仕分けされていた。
「へぇ、この装備達って、こんなにパーツが沢山あったんだな」
「はい、それらの細かな部品を全て取り出し、装備の大規模な点検を行ったのですが、、、残念な事に、装備の受けた損傷が大きく、数多くの機能が停止してしまっている状況という事が分かりました」
「えっ、そんなやばい状態になってたのか、、、けど、今まで何回攻撃を受けてもそうならなかったのに、何で急にそうなったんだ?」
「それはこの焦げ傷が原因と推測されます。ラオト様はプロクスと戦闘したのですよね」
「あぁ、そうだ」
「プロクスの使う炎はかなり特殊で、回復効果を持つと同時に、相手の回復を封じる効果もあるのです。その回復封じが装備の自己再生を阻害してしまい、装備の欠損部分が修復ができなくなっています。その不完全になってしまった構造により、この装備達の効力が失われてしまっているのです」
「なるほど、、、だからスティアの回復があまり効かなかったのか。それより、その装備は治るのか?それが無いと俺、結構心許ないんだが」
「、、、修復には、少々長い時間がかかると思われます」
「マジか、、、」




