護衛
戦いが終わったウィンディは急いでペドラを呼び、倒れている二人に回復のポーションを飲ませた。そして、意識が戻った二人にウィンディはブラキナの降伏を伝えた。
「、、、つまり、俺達の勝ちって事か?」
「そう、一応ね」
「流石だ皆んな!」
「、、、なんとも複雑な気持ちだな、また降伏か」
「いや、正確には降伏ではない、吾輩は確実に其方らに負けたのだ。この体が頑丈すぎるあまり、吾輩は戦闘不能になる事はなかったが、技量と戦略を見れば其方らの勝利と言えるだろう」
「けど、ブラキナはまだ戦えるんだろ?俺達を逃して怒られたりしないのか?」
「その点は大丈夫だ、機密である故、理由を話す事は出来ないが。それにしても、其方がまさか敵の心配までしてくれるとは」
「まぁ?勝たせてくれたし?お前の事はあまり嫌いじゃないし?」
「、、、そうか、出会う動機が違えば良かったのだがな」
「そうだな」
「、、、というか、ラオト達は大丈夫かな」
「ラオト?」
「あぁ、俺達と別で動いてるグループがあるんだが、予定通りにいけてないみたいでな」
「そうか、その者らは今どこに?」
「うーん、多分城の屋上?」
「屋上?なぜそのような場所に?」
「まぁ色々あってな、、、」
「どうしよう、見に行った方が良いよね?」
「あぁ、だが、、、俺達が屋上に行くのは、体力的にちとキツイぞ」
「体力が残ってるのはペドラだけど、もし敵がいたらヤバいよね」
「、、、つまり、ペドラ殿に護衛が欲しいのだな?」
「そうだけど、、、」
「なら吾輩が護衛を務めよう」
「えっ!?」
先程まで戦い合っていたとは思えない提案に、四人は唖然とした。
「えっと、、、大丈夫なの?」
「安心しろ、吾輩を負かせる者はそう居ないぞ」
「そうじゃなくて、魔王軍が私達の護衛なんてして大丈夫なの?」
「何を言っている、魔王軍だから護衛をしてはいけないという規則はないぞ。それに、吾輩としても、その者達を守らねばならぬからな」
「そうなのか?まぁ丁度良いし、ブラキナ頼んだぞ」
「任された、それではペドラ殿、屋上へ向かうぞ」
「お、おう」
ブラキナとペドラの二人はラオト達の安否を確認する為、城の屋上へと向かって行った。




