観察眼
「ふーむ、まさか力技で魔法を対処されるとは」
「えっと、、、どうする?」
「どうするも何も、このまま色んな戦い方を試すしかないだろ」
「あのやり方はかなり疲れそうだし、ずっと続けてれば隙を見せるかもしれないぞ」
「そうだな、次はウィンディが魔法を使ってくれ」
「分かった!」
その後、サリディ達は魔法の使い方を変え、戦い方を変え、とにかく様々な手段でブラキナに攻撃を続けた。しかし、それらは見事にブラキナに対処されてしまい、結局有効的な戦略は見つけられなかった。
「はぁ、、、はぁ、、、魔法は通らないし、近接戦では押し負ける、、、どうすりゃ良いんだよ!」
「いや、其方らの攻めは中々手強いぞ、剣が六つなければ対処できなかっただろう」
「まだまだ喋る余裕があるし、、、あれ?」
ウィンディはブラキナの弱点を探る為、ブラキナの話に注目していると、とある一つの事に気がついたのだった。
「そういえば、ブラキナってこんなにお喋りなのに、攻撃を受けている時は一切喋らないよね」
「、、、」
「いや、普通戦闘中は喋らなくないか?」
「でも、ブラキナって攻撃を受けてる時も余裕そうなのに、その時は一切喋らないんだなーって」
「確かに、そういえばそうだな。それって、、、」
「うん、ブラキナってもしかして、驚異的な反射神経の代わりに、攻撃を受けてる時は攻撃に意識が集中しすぎて他の事を考えられないんじゃない?」
「、、、ほう」
「おい!ブラキナに教えるなよ!」
「あっ」
「、、、良い観察眼だ」
その言葉と共に、今まで一切攻撃をしなかったブラキナが、ウィンディ達三人に大剣を振るったのだった。
「えっ」
ブラキナの攻撃に反応できなかった三人は、剣の平に当たり、思い切り吹き飛ばされてしまった。
「ドカーン!!」
壁に激突した三人は、何が起きたのか分からないまま、よろよろと立ち上がった。
「お、おい、、、いきなり攻撃はズルだろ、、、」
「それは済まぬ、だが、この方が其方らも本気で戦えるだろう」
「あぁ、今の攻撃で目が覚めたよ、お前は俺達の師範でもなんでもない、ただの敵だってな」
「それで良い。ここからは吾輩も本気で行かせてもらう、其方も遅れを取らぬように」
「あぁ、弱点が分かった今、こっちも本気で行かせてもらうぜ!」
不動のブラキナ
前半戦中は一切攻撃をしなかったブラキナだが、その目的は不明。ただ、その際の表情や防ぎ方を見ていると、どこか、ウィンディ達を試しているようにも見える。
また、「、、、良い観察眼だ」と言い残して攻撃を開始したブラキナだったが、この時、ブラキナの中ではウィンディ達のとある部分を認めたという。そして、それと同時に「ウィンディ達をこれ以上進ませたくない」という気持ちも増幅していた




