時間稼ぎ
とてつもない問題が発覚したウィンディ達だったが、この後の戦闘に支障をきたさないように、今は一旦その事を忘れる事にした。そして、そんな事をしているうちに、ウィンディ達は目的の広間の目の前へとついに辿り着いたのだった。ウィンディ達は身を隠しながら広間を覗いてみると、広間の中央に複数の腕を持つ大男が座っているのが見えた。
「あれがブラキナ、、、いよいよだな」
「そうだね、、、ラオト達を待と」
「来たか」
ウィンディ達が話し合っていると、突然ブラキナが声を発した。
「っ!」
ウィンディ達は咄嗟に口を塞いだが、既にブラキナにウィンディ達が居る事はバレているようだった。
「入って来るのだ、勇敢なる挑戦者達よ」
「、、、どうしよう、まだ屋上組の準備ができてないのに」
「、、、こうなったら、さっきホルスが言っていた事を試すか」
「えっ?何するの?」
「名付けて、話して時間稼ぎ作戦だ」
「お、おい、マジかよ」
「、、、でも、それしかないよね、、、一か八か、行こっか」
「三人とも、頑張れ!」
荷物持ちのペトラは広間の外で待機し、それ以外の三人はいつ攻撃がきても良いように警戒しながら、慎重に広間の中へと入っていった。広間の中央に座るブラキナは、座っているにも関わらず自分達の身長より高く、背中に構える六つの大剣と鬼のように恐ろしい顔つきは、まさに十災魔神に相応しい威圧感を放っていた。しかし、その威圧感とは裏腹に、話し方は意外と優しいものだった。
「、、、其方ら、よくぞここまで参られた、吾輩も久方ぶりの来客で嬉しきぞ」
「そ、そうか」
「、、、しかし、事前に聞いていた人数よりかは、いささか少ないように見受けられるが」
「ギクっ!そ、それは、、、」
「、、、そうか」
「え?」
ウィンディ達はブラキナに作戦がバレないように、咄嗟に嘘の情報を考えようとしたが、その前にブラキナはウィンディ達の同様を見て何かを察したようだった。
「ここまで来るのは苦難の道であったな、、、吾輩は其方の友の良き来世を願おう」
「良き来世?、、、なんか死んだ事になってない?」
「ま、まぁ、誤魔化せるならそれで良いか」




