激励
その後の度重なる魔獣や魔王軍の襲来をも退けたラオト達は、目印を辿って順調に森を進んで行き、ついにブラキナの城へと辿り着いたのだった。その城は宿で見た城より少し古ぼけており、至る所にツタが生え、城というより古い遺跡のような雰囲気を放っていた。
「ここがブラキナの城か、、、いよいよ戦いだな」
「そうだね、それじゃあ作戦通り、ここからは二手に分かれよっか」
ラオト達は事前に決めた作戦通り、屋上へ向かうラオト、ハルティ、アレス、スティアの四人組と、城の中を進んで行くサリディ、ウィンディ、ホルス、ペドラの四人組へと分かれたのだった。
「じゃあ、俺達は屋上に向かうな。四人の健闘を祈ってるよ」
「うん!みんなで一緒に帰ろうね!」
「ちゃんと私達の見せ場も残しといてねー」
「あぁ、瞬殺はしてはならないぞ、ちゃんと我々が活躍する分も残しておくのだ」
「瞬殺かぁ、、、それは無理だな。けど、みんなが来るまでは耐えてみせるぞ」
「うん!私達が磨き上げてきた近接術をブラキナに見せてやろ!」
「あぁ!屋上組の安全は俺達に任せな!あわよくば反撃してみせるしな」
「前衛組の回復は俺に任せてくれ、俺も精一杯頑張るぞ!」
最後の激励が終わったラオト達は、互いに目を見つめ合った後、自分が進むべき方向へ向かって歩みを始めた。
ラオト達と分かれ、城の中を進んで行くサリディ達は度重なる魔王軍の襲来をも退けていき、順調にブラキナの居る広間へと向かっていった。
「うーん、やっぱり魔王軍の兵士も剣士が多いね」
「そうだな、ブラキナって魔王軍の中で剣術を教えてるんだっけか、一体どんな感じに教えてるんだろうな」
「気になるなら、言えば教えてもらえそうだがな。ブラキナって温厚と聞くし」
「いやぁ、流石に命を狙っている敵相手に、そんな流暢な事はしないと思うが」
「いや、命は狙ってないんだけどね、私達は魔法陣を壊せれば良いんだけど、、、あっ」
「あっ」
「うん?二人とも、どうしたんだ?」
「パドラさんから、魔法陣の場所と壊し方を教えてもらってない、、、」
「えっ?」
「えっ?」
「、、、」
「、、、」
四人の間に、しばしの沈黙が訪れた。
「、、、まぁ、こういう事もあるよ!」
「そうだな!その事は倒してから考えるとするか!」
「嘘だろ、、、」
「ホルス先輩、マジですか、、、」




