極端な日程
一通り交流し終わったところで、ラオト達は席につき、早速作戦会議を始めたのだった。
「さて、皆様席につきましたね、それでは早速会議を始めさせて頂きます。まずはブラキナの討伐に出発する日程を決めましょう。実際に討伐に行かれる皆様のご希望などはございますでしょうか」
「希望かぁ、まぁパドラさんが話していた通り、獣人の国から魔王軍の援軍とかが来る前には行きたいよな」
「おや、ラオト様、そしてウィンディ様は私の考えを皆様に共有してくださっていたですね、ありがとうございます」
「いえいえー」
「まぁそういう事だな、今はみんなのやる気もみなぎってるし、早ければ早いほど良いよな」
「じゃあ明日とか?」
「、、、」
スティアの極端な考えに、いつもなら誰かしらがツッコミを入れるところだったが、今回の案には誰もツッコミを入れなかった、つまり、みんなもその案で良いと思っているのだろう。
「、、、じゃあ明日にするか、急すぎる方が覚悟が決まる事もあるしな」
「了解しました、それでは明日までに回復薬などの物質を用意致します。それでは次に、ブラキナの城までの道のりを確認しましょう」
そう言うと、パドラは机の上にあの時の地図を広げた。しかし、そのサイズはあの時よりも大きくなっており、さらにフェアリウムの位置とブラキナの城の位置が分かりやすくなっていた。
「こちらはエントモス熱帯林の地図となります。そして、こちらの赤い点が現在地のフェアリウムで、こちらの青い点がブラキナの城となっています」
皆が地図を見つめる中、アレスとスティアの二人は眩しそうに目を抑えていた。
「ちょ、ちょっと、この地図、凄い発光してるんですけど」
「申し訳ございません、こちらの地図は私の魔力で作られている為、天使と悪魔のお二方は少々見づらいかもしれません」
「眩しいか、、、そうだ、アレスちょっと良いか?」
「なんだ?」
ラオトはアレスの耳元でとある眩しさを軽減する道具の構造を伝えた。
「アレスって闇魔法で道具を作れるんだよな?なら今言ったやつを作ってみてくれ」
「分かった」
アレスは手のひらの上に魔力を集中させ、一つの黒いメガネのような物を作り出した。そして、できたメガネをぎこちなく着用すると、アレスの顔には驚きの表情が現れた。
「おぉ!地図が眩しくないぞ!なるほど、闇魔法の薄い膜で光を軽減しているのか」
「そうそう、魔力でできている物だから、悪魔と天使にも着用できるしな」
「中々奇抜なアイデアだ、助かった」
「すごーい!あたちにもみせて!」
アレスはもう一つ作り出したメガネをロメウスへ渡すと、ロメウスはメガネの全身を眺め続けた。
「堕天使も必要か?道が分からずに皆の足を引っ張るのだけはやめてほしいからな」
「い、いや!いらないし!光の化身こと天使族が、これしきの光に負けるはずないでしょ!」
「そうか、なら、精々その見窄らしい表情のまま地図を眺めているんだな」




