不思議な少年
それからしばらくの間、ホルスはグリンティア付近で活動を続けると同時に、独立の支援についてを話し出す機会を伺っていた。そんなある日、配達を終え一休みしているホルスに、とある出来事が起きたのだった。
「来客者とやらはいつ来るんだろうか、こんなところで時間を潰している暇じゃないんだが、、、」
そんな事を考えていると、突然背後から大きな声が聞こえてきた。
「ケンタウロスゥゥゥ!?!?」
背後を振り向くと、見慣れない服装の少年が驚愕の視線でこちらを見ていた。
「、、、俺か?」
辺りに自分以外ケンタウロスが居ない事を確認したホルスは、自分を物珍しそうな表情で見つめる少年にゆっくりと近づいた。
「どうしたんだ?急に俺たちの種族名を叫んで、客か?」
「え、客?」
「なんだ客じゃないのか、だったら何のようだ?」
その時、会話が噛み合ってない事を察したのか、隣に居たなんだか見た事があるような顔をした緑髪の騎士が会話に割って入ってきたのだった。
「ラオト、何も知らないと思ってたけどケンタウロスは知ってるんだ」
「名前と見た目は知っていたけど、生で見るのは初めてだ」
それを聞いたホルスは、まさか自分達を見た事がない人間がいるとは夢にも思わず、かなり驚いたのだった。
その後、その不思議な少年はガデニダリアの事も知らなかった為、職員としてガデニダリアの詳細な情報をしっかりと伝えたり、少年と共にいた騎士について話し合ったりして、その少年と意気投合した。そして、最後に互いの名前を教え合ったところで少年と別れたのだった。
「ラオトか、、、中々面白い反応をする少年だったな、ラオトとの旅なら面白くなりそうなのだが」
少年と騎士の行方を見守った後、ホルスは再びガデニダリアの仕事を再開したのだった。
それから数時間後、グリンティアのガデニダリア支部に1人の町の職員が来ていた。
「ホルスさんは居ますか?」
「あぁ、居るぞ」
「トラウムさんからお呼び出しです、来客者が来たとの事です」
「なんだと!?マジか!」
いつ来るか分からなかった来客者がついに来たとの事で、ホルスはようやく動き出せる事に歓喜した。そして、職員と共にウキウキでトラウムの部屋へと向かったのだった。




