使命
「どうだい?あの感じなら、本当に独立できそうじゃない?」
「まぁ、、、確かにな」
「共犯者になった以上、職員達も切磋琢磨動いてくれるだろうし、僕達もそれに応えられるように動かないとね、、、という訳で、早速皆のリーダーには重要な使命を授けよう!」
「なんだ?ケンタウロス族内の支持者達を調べるくらいならできるが」
「それも重要だけど、君に任せたいのはそれじゃないんだ」
「じゃあなんだ?」
「君には鳥人の国に行ってほしいんだ」
「鳥人の国?」
「うん、そこでガデニダリア三族長の一人のハーピー族の代表、それと鳥人の国の国王に会って来てほしいんだ」
「、、、え?」
さりげなく言い渡された絶望的な使命の内容に、ホルスは耳を疑った。
「もう一回言う?ハーピー族の代表と鳥人の国の国王に会って来てほしいんだ。ただ会うだけじゃダメだよ、ちゃんと独立を支援してくれるように話し合って来てね」
「本気で言ってるのか!?俺がそんな大役をこなせると思うか?」
「もちろん、君ならできるよ」
「いや、俺そういう外交の話とかした事ないし、こういうのはフィロスがやった方が良いんじゃないか?」
「僕は既に魚人族を担当する事になっているから、鳥人の国は任せたよ」
「ちょっと待て!俺が達成できなかったらどうするんだよ!俺のせいで計画が水の泡になるのだけは嫌なんだ!」
「大丈夫だって、君が担当する二人は頭が良いから、ガデニダリアと獣人の国の現状を話せば簡単に味方になってくれるよ」
「いや、だとしても、、、」
「もう、他の職員達の反応を見て分からなかった?君ってみんなから好かれやすい体質なんだよ」
「俺自身がなんでか分かってないんだが、、、」
「鈍感だねぇ、まぁ、気づいたら気づいたでそれを意識しすぎて逆に変になっちゃうかもだし、君はいつも通りの感じで接してれば良いんだよ」
「そうか、、、」
「さて、僕から君に話しておきたい事は無くなった。これからは自分の役割を遂行するターンだよ」
「鳥人の国か、、、かなり遠いな」
「できるだけ早く着くのも良いけど、使命を成功させる為の下準備も忘れないでね」
「下準備?」
「うん、話し合いを成功させる為にも自分の知名度や功績を広めたり、あとは自分を推薦してくれる仲間を付けても良いね」
「なるほどな、分かった、鳥人の国に行く前に、ひとまず色んなところを歩いてみるとするか」
「頑張ってね、応援してるよ」
自分のやるべき事を整理したホルスは、国の者にバレないようにこっそりと獣人の国を後にした。そして、行き先などを決めず、放浪するかのような自由な旅を始めたのだった。




