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科学の知識で異世界旅  作者: 察知


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2/10

異世界

日曜日、今日は学校やバイトもなくダラダラとテレビの誕生月占いを見ていた

「3位は7月生まれの方」

「お、俺の月だな」

「日常に良くも悪くも大きな変化が訪れるでしょう、頭痛に注意、ラッキーアイテムは塩です」

「塩、、そういえば今塩無かったな、暇だしちょっと買いに行くか」

そうしてコンビニに向かい塩を買いその帰り道

「大きな変化か、何も起きそうにないな。まぁ占いなんてそんなもんだよな、頭痛の気配も無いし」

「また明日から学校だな、結局ダラダラとして終わった休日だったな。」

「、、、」

「あれ、もしかして先週もこんな感じだったような」

そんなことを考えていた時、急にひどい頭痛に襲われた

「な、なんだ急に頭が、まさか本当に占いが当たったのか?」

一瞬占いのことが頭に浮かんだがそれをどんどん痛くなっていく頭痛がかき消した

「目の前がクラクラする、まずい、、、」

バタン  そのまま気を失い倒れてしまった


それから少し時間が経ち、目を覚ました

「、、、気を失っていたのか、頭痛は病んだようだな、塩も持ってる」

立ち上がり周囲を見渡した

「一体どのくらい時間が経ったんだろ、、、え」

そこは気を失う前にいた歩道ではなく川が流れ緑が美しい森林だった

「ここどこ!?さっきまで歩道にいたはずなのに、確かに占いどうり変化したけど変化しすぎだろ!?」

突然の出来事に混乱しているところに野太い声が響いた

「おい、お前」

よかった、人がいる、ここがどこか教えてもらおう

「すみませ、、、」

ただのおじさんだと思っていたが、予想と違った、大きく違った。目の前にいる声の主は高さ3メートルはあるであろう大きなナメクジだった。

「お前だな、魔王様の言う異世界人は」

「、、、」

あまりの出来事に声が出ない、なんでこんな大きなナメクジがいるんだ?、なぜ喋れるのだ?そもそもここはどこだ?色々と混乱してはいるが、ひとまず話せそうなので勇気を振り絞って口を開く

「あ、あなたは誰ですか」

「俺か?俺は魔王軍幹部が一人、東の湿地帯エリアの守護者、粘液獣ドロトだ」

魔王軍幹部?何を言っているんだこのナメクジは、それにさっき異世界人とか言っていたような

「それよりお前、その手に持っている物はなんだ」

手に持っている物?塩のことか?

「塩ですけど」

「塩だと?本当か?」

「はい」

ただの塩なのに一体何を言っているんだ?

「そうか、なるほど」

ドロトが何かを考えていた時、急に女の人の声が響いた

「そこまでだ」

そう言うとすごい速さで美しい緑の髪と純白の鎧を着たまるで騎士のような服装の少女が剣を構えドロトの前に立ち塞がりこちらに向かって話しかけてきた

「君が持っている物、本当に塩なんだね」

「はい、そうですけど、」

言い終わる前に少女が喋り出す

「少し借りてもいいかい」

「え、は、はい」

「ありがとう」

少し困惑したものの塩ぐらいいつでも買えると思い勢いに任せ返事をした、

「塩の入った容器を開けてくれないかい」

そう言われて塩の入った容器の蓋を開けた、その時

「ダメだ、蓋を開けるな!」

急な展開に置いて行かれていたドロトが口を開けた、

しかしすでに蓋を開けていた、その時不思議なことが起こった、心地良かったそよ風が急に強い追い風になった、その風に飛ばされ塩がドロトの方へ飛んで行く

「ぐああ、やめろ!」

ドロトが苦しそうに叫ぶ

「大人しく撤退すれば命は助けてやろう」

「くっ、まだ確認したいことがあったというのに」

ドロトがボソボソと喋った後、木々の奥に消えていった、森の中に二人残された

「君、大丈夫かい?」

手に持っていた剣をしまい緑髪の少女が話しかけてくる

「はい、一応」

「ごめんね、君の塩を使っちゃって」

「いえ、全然大丈夫です、また買えば良いので」

「また買うって、君、もしかして大金持ち?」

大金持ち?塩なんてどこにでも手に入るし、値段も安いはずだけど、それより聞きたいことがあるんだった

「あの、ここってどこですか?」

「ここ?ここはグリーフ大森林だよ」

グリーフ大森林?聞いたことのない名前だな

「そうだ、君ここら辺で赤い髪の女の子見なかった」

「いや見ていないけど」

「そうか、一体どこにいったのやら、私はその子を探しにこの森に来たんだけど、まさか魔王軍幹部がいるなんてね」

「そういえば君、よくそんなに多くの塩を持っていたね、まぁそのおかげであいつを倒せたんだけどね」

「塩なんてどこでも買えるんじゃないか?」

そう言った途端緑髪の少女が驚いた表情でこちらを見た

「塩はめちゃくちゃ希少だよ、海岸沿いそれにある程度発展した街じゃないと取れないからね、それに取れたとしてもほんの数つまみしか取れない」

どう言うことだ?塩が希少?そんなのまるで昔みたいじゃないか

「あ、そうだ自己紹介がまだだったね、私の名前はウィンディ、風属性使いの騎士だよ」

「俺の名前はラオト、、、今風属性って言った?」

「言ったけどどうしたの?」

「風属性って何!?」

「え、そのままだけど、風を操る魔法の種類だけど」

「魔法!?」

魔法!?魔法ってなんだ?、あのファンタジーの世界によくあるやつの事?

「そうだ、ラオトの得意属性は何?」

「わからない」

そう言うとまたウィンディは驚いた顔をした

「えぇ本当に?、子供の頃にみんな調べるはずだけど、そういえばラオトってどこから来たの?」

どうしよう、さっきドロトが異世界人って言った事、魔法があることから推測するにここは本当に異世界のようだ、俺の地元の名前を言っても信じてもらえないかもしれない、どうすれば、、、

そういえばドロトは俺のこと異世界人だってわかっていたよな、もしかしたら俺がこの世界に来てしまったのは魔王の仕業なのかもしれない。魔王か、名前からしてたどり着くまでにもすごく大変そうだな、それに俺にはこの世界の知識がない、誰か強力な助っ人が必要なんだ、信じてもらえないかもしれないが、いっそのこと全て話してしまっても良いのか?

「実は俺、この世界とは別の異世界から来たんだ、なんでこの世界に来たのかはわからない、けどさっきのドロトの話によると魔王が何か知っているかもしれないんだ、だから魔王の所に行こうと思う」

「、、、」

やはりダメか、信じてくれないよな

「そうなんだ、わかったよ」

予想外の答えだった、得意魔法の種類もわからず、出身地も不明、それなのに彼女は信じてくれると言うのだ

「信じてくれるの?」

「うん」

「でも、なんで」

「君が嘘をついてなかったからだよ」

「実は、君と会話している時に嘘を見破れる魔法を使っていたんだけど、君は1回も嘘をつかなかったね」

「異世界とかはあまり分からないけど、私は君を信じるよ」

思わず涙が出そうになったが堪えた、何も分からない異世界、そんな中こんなにも怪しい俺を信じてくれた彼女に、感謝の気持ちが溢れた

「まあとにかく、私はラオトを信じるよ」

「それより見た感じラオトには武器もないし得意魔法もわからない、こんな状態じゃ魔獣に襲われた時に危ないからね、一旦近くの街に行こう、そこなら得意魔法を調べられるし、武器や防具なんかも売っているからそこで一旦装備を整えよっか」

「、、、」

「ラオト?」

「ああ」

こうして緑生い茂る森林の中を緑髪の少女と塩を片手に握りしめた少年が歩いていった

風神の騎士ウィンディ


好きな物、そよ風 甘いスイーツ

嫌いな物、辛い物、寒い所

職業、騎士

得意属性、風

美しい緑色の髪をした風属性使いの騎士、風属性を使い素早い動きで敵を翻弄し、目にも止まらぬ速さで敵を斬る事が出来る、また移動速度を上げる以外にも風を使った多種多様な芸当を使う事が出来る。本来、騎士はあまり魔力の容量が多く無い人向けの職業だが、魔力の容量も平均よりも高い基準のウィンディが騎士をするのにはとある理由があるらしい、しかし、ウィンディの場合、高い魔力の容量を生かし、普通の騎士では出来ない戦い方(前述した戦い方)をするため、他の騎士の中でもかなり強い部類に入る。ウィンディの活躍により今までの騎士の、魔力の容量が低い人向けの職業という認識が変わりつつある

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