事務官
獣人の国へと辿り着いたホルスは、荷物を指定の場所に届けた後、知り合いの官僚に連絡できる獣人を通じて待ち合わせの約束をした後、獣人の国の中心部のエリアに存在するガデニダリアの本部へと足を運んだのだった。
「いやぁ、見渡す限り獣人ばかり、これぞ獣人の国だよな」
ガデニダリアまでの道のりもそうだったが、獣人の国内は、やはり獣人族で溢れかえっており、その光景をホルスは懐かしんでいた。そして、ホルスは受け付けでとある人物と話がしたいと申し込み、それからしばらく待っていると案内の人がやって来て、ホルスをとある部屋へと案内したのだった。
「やぁ、ホルス」
「よぉフィロス、久しぶりだな」
その部屋には高貴な身なりのケンタウロスが待っており、そのケンタウロスはホルスを優しく出迎えてくれた。二人は軽く握手をした後、部屋に用意されていたケンタウロス用の椅子のようなものに体を預け、リラックスした状態で会話を始めたのだった。
「そんな高級そうな服なんて着て、随分と出世したようだな」
「まぁね、僕は体力はないけど頭は良い方だったから、今はそこそこの立場になれたよ」
「そいつは喜ばしい限りだな、体力のないアンタがガデニダリアでここまで出世するなんて、昔の奴らが聞いたらどんな反応をする事か」
「はは、時代は変わったんだね、、、それで、今回僕を読んだ理由だけど、、、」
「あぁ、今回の狂った政策についてだ。事務を担当しているアンタなら今回の事には詳しいと思ってな」
「まぁ、知ってる事はあるけど、、、あまりこれを口外したくはないんだよね」
「ほう?フィロスにそんな事を言わせるなんて、一体何があったんだ?」
「機密事項ってのもあるけど、これを聞いたら君の仕事に支障が出るかも知れないから、、、いや、君ぐらいの人になら言っても、、、」
「いや、言いたくないなら構わない。ただ、俺的にはなんで急にそんな政策を発令したのか知りたいだけなんだ」
「、、、君は、どんな理由を想像している?」
「獣人の国の財政難とかか、もしくは新しいインフラの整備とかだな。にしても80%没収はやり過ぎだと思うがな」
「そっか、、、まぁ、君が知りたいなら言っても良いけど、、、ちなみに、この後の予定は何かある?」
「この後は、知り合いの官僚にも話を聞いてみるつもりだ」
「それは止めた方が良いよ」
「え?」
ホルスは急なフィロスの発言に戸惑っていると、フィロスはとてと悲しそうな表情をしながら、ホルスに真実を話し始めたのだった。




