提案
ラオトはゲーム感覚に近いという事もあって、あっという間に魔道具を使った飛行に慣れていった。その腕前を確認する為、ラオトはピメウスとフェアリウム一周をどちらが速く回ってこれるかのレースを行ったのだが、ラオトはそのレースで本物の妖精族であるピメウスに匹敵するほどの飛行を見せたのだった。
「俺の勝ちだな!」
「はぁ、、、はぁ、、、ちょっと!もうちょっと手加減しなさいよ!」
「ふたりともすごかった!」
「うん!妖精族の本気の飛行初めてみたよ!凄い速いんだね!」
「はぁ、、、はぁ、、、まぁね」
「ラオト様はもう魔道具を使いこなしていると言っても過言ではないほどの飛行が出来るようになりましたね」
「あぁ、おかげさまでな」
「、、、そこでなのですが、私から一つ、提案させては頂けないでしょうか」
「提案?なんだ?」
パドラはラオトとウィンディに対し、自身の考えを述べたのだった。その提案とは、ブラキナ討伐の日程の事だった。
「え?この身体の時に討伐に行くべき?」
「えぇ、そうです。ラオト様はロメウス様の魔道具によって高い機動力を得られました。その機動力と小さな身体を活かせば、普段の大きさの時よりブラキナを相手にしやすいと思います」
「前もそんな事言ってたな、確かに剣を使う相手に小さな身体は有効かもしれないけど、攻撃はどうするんだ?俺の魔法の規模まで小さくなっちゃったし」
「魔法の規模は自身の魔力で補うのです。常人なら規模が小さくなった魔法を普段の規模にまで戻す程の魔力はありませんが、ラオト様のその杖と服があれば、それも可能でしょう」
「なるほど、、、この杖と服を使った力業ってことか」
「いかがでしょうか、近々魔王軍による不審な動きも増えてきておりますし、早めに行動されるのが良いかと思います」
「、、、そうだな、まぁ決めるのは仲間達にも相談してからだな、今日中に決めるから、少し待ってくれるか?」
「承知しました、この案はいくらでも却下しても大丈夫ですので、お仲間方と後悔のない選択を選んでくださいね」
「あぁ、分かったよ」
「それじゃあ、みんなに相談する為にも、私達は一旦帰ろっか」
「そうだな、、、あっ、この魔道具は持っていって大丈夫だよな?」
「もちろん!たいせつにつかってね!」
「あぁ!勿論だ!」
こうして、ラオトとウィンディの二人は今日中に結論を持ってくる事をパドラと約束し、仲間達と相談する為に宿へと戻っていったのだった。




