捕獲
ピメウス達三人は急いで市街地エリアへと向かうと、なんと町中で不自然なツタに捕まっているラオトと、その近くにパドラが居たのだった。
「げっ」
ピメウスはパドラが居ることを確認すると、急いでウィンディの後ろに隠れたが、そのような足掻きはパドラには通用しなかった。
「ピメウス様?ちゃんと魔道具の説明をしておいたのですよね?」
「だってぇ!注意事項を説明しようとしたら、既にどっか行っちゃったんだもん!」
ピメウスは渋々ウィンディの後ろから現れると、そのまま必死にパドラに弁明を始めたのだった。その様子をツタに捕まりながら聞いていたラオトは、正直に今回の事は自分が勝手にやってしまった事だとパドラに説明したのだった。
「その、、、実は、俺が勝手に暴走したのは本当なんだ、この魔道具がどれだけの速さを出せるのか気になっちゃって」
「ほらほら!本人もこう言ってるよ!」
「そうでしたか、それは大変失礼致しました。どうやら、ラオト様は既に魔道具を使いこなしている様ですね」
「まぁ、使い方は結構簡単だったしな」
「それは良かったです、ロメウス様も魔道具の作成、ご苦労様でした」
「まどうぐづくりはあたちのしごとだからね!」
「それと、ロメウス様の横おられる騎士のお方は、ラオト様のお仲間の方でございますね」
「はい、そうです」
「初めまして、フェアリウムの副町長を務めております、パドラと申します。以後お見知りおきを」
「あっ、初めまして、私はウィンディって言います」
皆が会話をしている中、ツタに捕まっているラオトは、必死に体を捩っていたのだった。
「ちょっと、、、ツタが、、、取れない!」
「おっと、失礼しました」
パドラがラオトが捕まっているツタの方を見ると、ラオトに絡まっていたツタはどんどんと解けていき、ついにラオトはツタから解放されたのだった。ラオトは魔道具を使ってゆっくりと地上へ降りていき、皆の前で地面に着地したのだった。
「すごい!ラオトおにいちゃん、もうそのどうぐをますたーしているよ!」
「本当か!製作者にそう言ってもらえるとはな」
「えぇ、あれほどの速度を実現できるのは、かなり魔道具に慣れていないと難しい事なのですよ」
「へぇ、やっぱ魔法使いだから、こういう想像で動かす物には慣れてるんだろうな」




