ジェットパック
その後、ラオトはロメウスによる専門用語が入り乱れた魔道具の説明を受けたのだった。その説明をピメウスによる翻訳や自分なりに仕組みを解釈してみた結果、この魔道具はあちらの世界のとある道具に似ている事に気がついたのだった。風の魔水晶を利用して下方向に風を放ち、その反動で体を浮かせる、そう、この魔道具はあちらの世界のジェットパックにそっくりだった。安定性を出すために多少の追加のパーツなどが組み込まれていたが、この魔道具がゲーム好きなラオトにとってよく知っている物に脳内変換できた事によって、ラオトはこの魔道具をとても早く理解する事ができたのだった。
「、、、これがこのまどうぐのしくみなの、ラオトおにいちゃんわかった?」
「あぁ、バッチリ分かったぞ」
「えぇ!?本当に?言葉の意味を知ってる僕でもさっぱりなのに」
「言葉の意味を理解してたら分かるだろ、、、いや、意味を理解してる方が複雑に考えちゃいそうだな」
「本当だよ、はぁ、もっと単純に考えられたらなぁ」
「いつもみたいにな」
「今なんて言ったぁ!!」
二人のちょっとしたやり取りを、ロメウスは楽しそうに眺めていたのだった。
魔道具の説明も終わったところで、次はいよいよ魔道具を実際に装着し、実際に空を飛ぶ試験飛行の時間がやってきた。ラオトは少し重量がある魔道具を背負い、ロメウスとピメウスと共にラボの外へと移動したのだった。ラボの外ではウィンディが待っており、ラボから出て来たラオト達を見て驚愕したのだった。
「えぇ!?町長普通に居るじゃん!」
「どもども」
「どもどもじゃないよ!」
混乱するウィンディに対し、ラオトはざっくりと事情を説明したのだった。
「、、、とまぁ、こんな事があったんだ」
「、、、なるほど?」
ラオトが話した事情を、ウィンディはしっかりと理解してくれたようだ。
「まぁまぁ、そんな過去の事は置いておいて、アンタも姉さんの作った魔道具の最初の飛行を見たくない?」
「見たい見たい!、、、姉さん?」
これ以上話しても更に情報がややこしくなりそうだった為、ラオト達は急いで飛行する為の準備を整えたのだった。




