お披露目会
ラボの中に入ったラオトは、明かりがついておらず薄暗くて静かなラボの中を記憶を頼りに進んでいった。
「うーん、やっぱり来るの早かったかなぁ」
そんな事を思わず口に出していると、ふと後ろから何かの気配を感じ取ったのだった。ラオトは即座に後ろを振り向くも、そこには誰も居なかった。
「、、、ロメウスか?」
ラボ内の不気味な雰囲気も相まって、ラオトは今の謎の気配が気になってしょうがなかった。恐る恐る気配を感じた方へ歩みを進めるが、そこにもやはり何も居なかったのだった。
「、、、気のせいなのか?」
その瞬間、ラオトは背後に人の気配を感じ取った。急いで振り向くと、そこには恐ろしい形相をした妖精が立っていたのだった。
「ばぁぁぁ!!」
「なんだ、ピメウスか」
「えぇ!?」
予想とは全く違う反応をされた事で、ピメウスは逆に驚かされてしまった。
「な、なんで驚かないの?結構怖い雰囲気でてたじゃん」
「いやぁ、こんな思わせぶりな事してくるのはピメウスかなって思ってたから」
「いやいや、僕じゃないかもしれなかったじゃん!」
「まぁ、ロメウスが必死に驚かせにきたのなら、それ相応の反応はしてたかもな」
「なんで姉さんは贔屓するの!?」
「、、、茶番はともかく、ロメウスは居るか?魔道具を取りに来たんだが」
「そんな事知ってるよ、こっち付いてきて」
ピメウスに付いていくと、前にピメウスにアイデアを出した場所とは別の場所へと案内された。そこの床には様々な工具や部品が散らかっており、ラオトとピメウスはそれらを避けながら前へと進んでいったのだった。そうしてしばらく歩いていると、奥の方にロメウスの姿が見え始めたのだった。
「あ!きたきた!」
ロメウスはラオト達に気がつくと、見ていた紙を机に置いてラオト達の目の前へとやって来たのだった。
「ラオトおにいちゃん!まどうぐできたよ!」
「本当か!ありがとうな!」
「ふふん!僕も手伝ったんだからね!」
「そうか、ありがとうな」
ラオトから素直に感謝の言葉をもらえた事に、ピメウスは内心とても喜んでいた。
「それじゃあさっそく、おひろめかいをしよっか!」
そう言うと、ロメウスは目の前にある魔道具を隠すように覆われた布を掴んだのだった。
「いくよー!おーぷん!」




