観光
白熱した夜が過ぎ去り、フェアリウムに朝がやってきた。ラオト達はパパッと身支度を済ませ、今日の予定をみんなで話し合った結果、今日は模擬戦やジャンケン大会のような疲れるものではなく、のんびりとフェアリウムの観光をする事となった。ただ、人間族が集団で歩いていると妖精族の迷惑となってしまう為、ラオト達は二手に分かれる事となった。そして、厳正なるジャンケンの結果、ラオト、ウィンディ、スティア、ペドラがチームA、アレス、ホルス、サリディ、ハルティがチームBと決まったのだった。そして、その2チームは宿の前で別れ、各々行きたい場所へと向かって行ったのだった。
チームAはフェアリウムの妖精族のエリアへと来ていた。
「いやぁ、ラオトと同じチームになれて良かったよ、ここら辺の店に入れるのはラオトだけだもんね」
「まぁな、けど、ここら辺で売ってる商品って、みんなには小さすぎるんじゃないか?」
「まぁね、けど、意外と魔道具の効力って大きさとは関係ないらしいから、そこは心配ないよ」
「食べ物だったら、沢山買って一気に食えば味くらい分かるんじゃないか?」
「そうだね、私もフェアリウムのスイーツ食べてみたい!」
「よし、色々行く所は決まったな、まずは、、、あっ!あそこにスイーツって書かれた看板があるぞ」
「本当だ!まずはあそこに行こっ!」
こうして、ラオト達はスイーツの店に寄ったのだった。とはいえ、店の中に入れるのはラオトだけで、他の3人は外から注文をラオトに言っていくだけだった。大きさなどが分からなかった為、まずは一品だけ頼みしばらく待っていると、店の扉からラオト越しにケーキが載った小さなお皿が渡されたのだった。
「おぉ!小さ!」
お皿に載ったケーキは、人間族にとってはひとつまみで食べ終わってしまう程の大きさだった。ただ、一応味は分かりそうな大きさだった為、ウィンディ達は付いてきた小さなフォークを使って、ケーキを慎重に口の中に入れたのだった。
「、、、おぉ!美味しい!!」
そのケーキは見た目こそ小さかったものの、口に入れた瞬間、今まで感じたことのない不思議な甘みが口いっぱいに広がり、ウィンディ達はとてつもない満足感を得たのだった。
「うめぇ!これなら何個でも食えるな!」
「おかわりしたい!ラオトお願い!」
その後、ラオト達はケーキを20個近く注文したのだった。




