休憩
ラオト達は一度休憩する為に宿の中へと戻っていった。そして、ほぼ貸し切り状態のロビーで休みながら、先程の模擬戦についての意見を交わし合っていたのだった。
「さっきのアレスの魔法は自分で作ったのか?」
「いや、我ではなく悪魔の国の者が作ったようだな」
「そうなのか、、、闇魔法もどんどん進化していってるな、これからはもっと複雑な戦い方が増えそうだ」
「いやぁ、武器すら使えない俺からしたら、そんな複雑な事ができるみんなが凄いぜ」
「、、、」
「うん?サリディどうしたの?」
「いや、さっきは大した反応ができなかったけど、思い返してみたらスティアの魔法が凄かったなぁって」
「でしょでしょ!私渾身の一撃だからね」
「あぁ、俺もあんな大規模な魔法を撃ってみたいなぁ」
「もう!魔法使いは私だからね!」
「分かってるって、けど、ああいう必殺技とかには憧れるよなぁ、、、剣の攻撃だと迫力に欠けるし」
「まぁ、魔法の規模とか派手さに比べたら、剣技って地味かもね、、、けど、その質素でお上品なところが良いんじゃない?」
「そうだな、、、あれ?その言葉、どっかで聞いた事がある気がするな」
「ギク!べべべ別に、本に書いてあった内容をそのまま言ったとかじゃないからね!」
そんな賑やかな会話をするみんなを、ラオトは机の上に座りながら眺めていた。すると、カウンターから店主がやって来たのだった。店主はラオトの隣にちょこんと座ると、ラオトと一緒にみんなの方を眺めていたのだった。
「いやぁ、皆さん元気ですねぇ」
「あぁ、本当だな」
「皆さんが戦っている様子を見させてもらったんですけど、流石はフェアリウムまで辿り着いた冒険者って感じでしたよ」
「まぁな、こんな和気藹々としてるみんなだけど、やる時はちゃんとやってくれるからな」
「良いお仲間をお持ちですね」
「そうだな」
そうしてしばらく時間を潰していると、今度はラオトがいる状態でのジャンケン大会をする事になったのだった。ついでに店主も参加し、合計9人でのジャンケン大会は白熱を極め、その熱は深夜まで冷める事はなかった。




