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科学の知識で異世界旅  作者: 察知
エントモス熱帯林

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171/172

不意打ち

ラオト達の心配とは裏腹に、スティアとアレスの2人は自信満々な様子だった。どちらも自分がミスをするとは思ってない様だったが、その謎の自信はラオト達を不安を助長させていた。

「それじゃあホルス、試合開始の合図をお願い」

「あ、、、あぁ」

2人の対決をあまり望んでいないラオト達は、誰も試合開始の合図をしたがらなかった。しかし、不運にもスティアと目があってしまったホルスがスティアに指名され、試合開始の合図をする事となってしまった。ホルスはラオトをウィンディに渡し、その後スティアとアレスの間に入ったホルスは、恐る恐る試合開始の合図をしたのだった。

「よーい、、、」

そこまでしか言ってないにも関わらず、2人の手には既に凄まじい魔力が溜まっていた。嫌な予感を感じたホルスは合図の最中に三歩ほど後ろに下がり、逃げる準備が万全の状態で合図を行ったのだった。

「、、、始め!」

その掛け声と同時に、ホルスは全速力でウィンディ達の居る方向へと走った。それと同時に、ホルスの背後では大きな爆発音と強烈な爆風が巻き起こったのだった。

「うぉぉぉ!」

爆破に巻き込まれる事なく、なんとかウィンディ達と合流できたホルス。ひとまず安全地帯まで来れたことに安堵し、ふと後ろを振り向いてみると、そこにはもくもくと舞い上がる砂煙と強烈な魔力が辺りに漂っていた。どうやら2人は試合開始早々にさっそく大技を放ったらしい。

「はぁ、はぁ、おい、俺を巻き込む気かよ」

「いや?ホルスなら逃げ切れるって思ってたし」

「あぁ、これはホルスを信用しての、、、」

「ドカーーーン」

なんと、スティアはアレスが話している最中に攻撃を行ったのだった。しかし、その攻撃は普通にアレスに守られてしまった。

「、、、全く、堕天使はそのような卑怯な事しかできないのか?」

「勝てば正義なんだ、、、」

「ドカーーーン」

今度は先程とは逆に、話している最中のスティアに対し、アレスが攻撃を行ったのだった。完全に油断していたスティアは攻撃を全身で食らってしまい、情けなく後方に吹き飛ばされたのだった。

「うぅ、、、ちょっと!人が話している最中に攻撃するなんて最低!」

「鏡でも見たらどうだ?」

こうして、スティアとアレスの戦いは不意打ち合戦から始まったのだった。

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