実力勝負
「堕天使よ、先程の攻撃は本気、、、」
「ドカーーーン」
「ふん!アンタのおじゃべりなんて聞きたく、、、」
「ドカーーーン」
2人の不意打ち合戦はその後も続いた。しかし、どちらも不意打ちが来る事くらい分かっていた為、不意打ちが成功する事はなかった。
「あの2人、、、不意打ちばっか使って、そんなに勝ちたいのか?」
「まぁ、そうなんじゃない?」
「不意打ちかぁ、、、剣士の心得を持つものにとっては、あまり見ていて好ましくない戦い方だよな」
「、、、」
「あっ、、、いや、ウィンディのは違うぞ!ウィンディは高速で動いて敵を翻弄する技なのであって、あの2人みたいに相手の隙を突いてばっかじゃないもんな!」
「、、、別にいいんだけどね、卑怯って思われても」
「、、、すまない、俺の失言だったな」
「、、、」
「、、、」
観客席が重々しい雰囲気になっている間に、模擬戦中の2人の方では変化が起きていた。
「ねぇ、そろそろ本気で戦い合おうよ」
「不意打ちを始めたのはそちらではなかったか?」
「まぁ、早めに決着をつけられると思ってね。けど、やっぱりアンタをボコボコに叩き潰してこその、本当の勝利だよね!という事で、不意打ちは禁止ね」
「いいだろう、それに、不意打ちは観客達のウケが悪いようだ、、、」
「ドドドドカーン」
スティアは数発の光弾を、まだ話している途中のアレスに放った。しかし、その攻撃もあっさりと防御されてしまった。その反応速度から、どうやら、アレスは端からスティアの約束を信用していなかったようだ。
「、、、堕天使はそれしかできないのか?」
「何?ちゃんと真剣に攻撃したけど?」
「、、、まぁいい、我は不意打ちをせずに、単純な実力で堕天使に勝ってやろう」
そう言うと、アレスは十数個の光弾を多方面に散らばせ、様々な方向からスティアを攻撃した。その厄介な攻撃に対し、スティアは以外にも冷静に対処した。迫り来る光弾を光魔法で撃ち落とし、そのついでにアレスへの攻撃も狙うという、いつものスティアからは想像できない戦い方を行ったのだった。しかし、アレスもただ見ているだけではなく、スティアが光弾に夢中になっている隙に、闇魔法で攻撃を仕掛け、どんどんとスティアを追い詰めていった。しかし、スティアがこんな知的な戦い方をしている事には驚いている様子だった。




