行軍ルート
ラオトは地図に書かれたフェアリウムとブラキナの城の位置関係を大まかに理解した。しかし、ここで覚えたのは、あくまで地図上の位置関係にすぎず、具体的な距離や道順などは分からなかった。ただ、流石にパドラもその事は理解している様で、ラオトがフェアリウムとブラキナの城の位置を理解した様子を確認すると、地図上にフェアリウムとブラキナの城を繋ぐ、くねくねと曲がった緑色の線を魔法で複数本作り出したのだった。
「申し訳ございません、このまま見せても何も分かりませんよね、こちらが私からラオト様にオススメする行軍ルートとなります」
「行軍ルート?なんで何本もあるんだ?」
「いえ、私個人が全て決めてしまうのは失礼ですので、ラオト様と仲間の皆様に決めてほしいのです」
「なるほど、、、でも、今は俺1人しか居ないぞ?それじゃあ決められないんじゃ」
「えぇ、ですので、行軍ルートを決めるのはまた後日、仲間の皆様が集まった時という事になります」
「え?それじゃあ、なんで先に俺だけに地図を見せたんだ?」
「ラオト様には、他の皆様より覚えていただきたい事が多いので、、、」
「うん?どういう事だ?」
「いえ、なんでもございません。とりあえず、行軍ルートの決定はまた後日という事でよろしいでしょうか」
「あぁ、分かったよ」
「承知しました。ちなみになのですが、ブラキナ討伐に出発するのはいつの予定なのでしょうか」
「うーん、まだあんまり決まってないなぁ、けど、ロメウスの魔道具が出来た後だろうな、、、というか!今からブラキナを討伐しに行くんだから、俺の体を元に戻してくれよ!」
「えぇー、そんな事したら姉さん悲しむと思うなぁ」
「はぁ、、、すみませんラオト様、この件は私でもどうする事もできません」
「そうか、、、」
「しかし、体が小さければ、ブラキナの攻撃に当たりにくいという事にもなります、小さな体を生かした独自の立ち回りができるのではないでしょうか」
「そうだな、、、何か考えておくか」
こうして、二つ目の議題である対ブラキナの作戦会議は幕を閉じたのだった。ラオトはパドラから聞いた事や本で見た情報を忘れない様にしっかりと胸に刻んだのだった。
「(今回教わった事はしっかり覚えておかなきゃだな。それに、皆んなにも教えなくちゃ)」




