2つの植物の町
パドラと共に建物の中を進んでいくラオト、途中に妖精族しか移動できない離れた足場などもあったが、パドラの助けを借りて、それらの障害を突破しながら最上階を目指して行った。その道中、ラオトはある事に気がついたのだった。
「パドラさん、ちょっと質問しても良いですか?」
「えぇ、なんでも聞いて下さい」
「この建物の内装って、、、なんだかグリンティアの中心にある大木型の建物に似てないですか?どっちも木を掘り出して作られてるし」
「まぁ、鋭いですね、おっしゃる通りでございます、この建物はグリンティアの建物の元になっているのです」
「元になってる?」
「はい、遥か昔、まだグリンティアが発足される前の事、初代グリンティア町長が植物を活かした居住方法を行っているここフェアリウムを直々に訪れ、この町の技術を数年かけて習得し、植物が生い茂るグリーフ大森林の一角を、グリンティアという植物の町に改良したのです。グリンティアが発足されてから一度も伐採されてこなかった中央の大木も、初代町長が学んだフェアリウム独自の技術が使われているのですよ」
「へぇ、グリンティアとフェアリウムにそんな繋がりがあったなんて、、、」
「この時の交流もあり、私達フェアリウムとグリンティアはとても仲が良いのですよ、普段この町から出ない町長様も、トラウム様との交流なら渋々了承して下さりますし」
「渋々なんだな、、、」
「町長様は普段から他の方との面会を全て断られる方なので、そんな方が町を出てくれるのはとても凄い事なのですよ」
「そうだな、、、じゃあ町長同士の交流以外には、何かしてるのか?」
「もちろんでございます、主な内容は技術交流、情報交流、共同開発、貿易、などがございます。その中でも貿易は特に重要で、フェアリウムに不足している資源や食料などを輸入する代わりに、こちらは魔水晶や魔道具などをグリンティアに輸出しているのです。」
「なるほど、、、ザ、外交って感じだな、というか、そんな大事な事、部外者の俺に話しちゃって大丈夫なんですか?」
「もちろんでございます、私達フェアリウムの民は、あなた様に絶対の信頼と忠誠を誓っております」
「え!?」
突然の告白に、ラオトは驚きを隠せなかった。
「ど、どういう事だ!?なんで俺なんかに忠誠を誓うんだ!?」
「先程も話しました通り、私達フェアリウムはグリンティアに魔道具を輸出しておりますよね」
「そ、そうだな、、、それがなんだ?」
「あなた様の着用するその装備、それを作ったのは我々なのです」
「え!?!?」




