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科学の知識で異世界旅  作者: 察知
エントモス熱帯林

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146/219

深夜のジャンケン大会

夜の宿は静まり返っている、、、のが普通のはずなのだが、ラオト達が泊まる宿は夜でも非常に賑やかだった。ラオトとウィンディが宿に入ってすぐに、どこからかサリディ達の賑やかな声が聞こえ始めた。その声は店主しか居ない静かなホールにもよく響き渡っていた。

「まだジャンケンしてるのか?今何時だと思ってるんだよ」

「今は9時、、、みんな元気だね」

「本当だよな、みんな疲れてるはずなのに」

そんな事を話していると、カウンターの奥から店主がフラフラとラオト達に近づいてきた。

「お客様、、、」

「あっ」

ラオトとウィンディは店主と目があった途端、即座に深々と頭を下げた。

「うちの仲間がすみません!」

「ごめんなさい!部屋に戻ったらちゃんと注意しときます!」

ラオトとウィンディは店主に精一杯の謝罪をした。しかし、店主から返ってきた言葉は意外なものだった。

「お客様!あなた達ジャンケン強すぎますよ!」

「、、、え?」

「いやー、私も皆さんのジャンケンに参加したんですが、ことごとくやられちゃいましたね」

「、、、参加した?」

「はい、楽しませてもらいましたよ」

「そう、、、ですか」

「今日は皆様以外のお客様は居ないので、精一杯はしゃいじゃって大丈夫ですからね!それでは!」

そう言うと、店主は元居たカウンターへと戻っていった。

「迷惑、、、じゃなかったのか?」

「そうみたいだね、、、なら私達も楽しもう!」

「そうだな」

ウィンディとラオトはジャンケンが終わってしまわないように、急いで自分達の部屋へと向かって行った。部屋のドアを開けると、そこは熱気に包まれたジャンケン大会の会場となっていた。

「さぁ!いよいよ決勝戦!勝つのは百戦無敗を誇るアレス選手か!それとも対悪魔用の心理術を身につけたサリディ選手か!」

「サリディ!特訓の成果を見せてやれ!」

「アレス!頑張れ!」

「イカサマアレス負けろー!」

「アレス、アンタの無敗伝説もここまでだ!」

「フン、我こそが最強という事を、存分に思い知らせてやろう!」

「それでは行くよー!」

アレスとサリディは各々決めポーズをとりながら、決着の時に備えた。

「ジャン!!!」

「ケン!!!」

「ポン!!!」

会場に居る全員の掛け声と共に、アレスとサリディは手を前に突き出した。

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