証拠
かなりの時間を使い、ようやくラオトの言葉を理解した町長は、少し馬鹿にした態度で話し始めた。
「もう、あの冒険者に憧れすぎて、自分があの冒険者達だと勘違いしちゃってるじゃん、重症だよ?」
「違うって!本当に俺達がキオンを倒した冒険者達なんだよ!」
「証拠は?証拠はあるの?」
「証拠、、、シュミトさんと知り合いとか?あとキオンの城の魔法陣の形も分かるぞ」
「ふ、ふぅーん?じゃあ魔法陣はどんな感じだった?この紙に書いてみてよ」
町長は部屋の隅から紙と羽ペンを持ち出し、それをラオトに渡した。
「良いぞ、えっとな、、、」
ラオトは迷う素振りを見せる事なく、キオンの城の魔法陣を紙に描き出した。
「どうだ?、、、と言っても、あの魔法陣を見た事のある人なんてほとんど居ないから、これが本当にキオンの城の魔法陣かなんて分かる訳ないんだけどな」
ちょうどその時、階段から大きな紙を持ったロメウスがやって来た。
「おにいちゃん!せっけいずできたよ!」
「おぉ!随分と早いな!」
「まだしさくだからね!こっからもっとかいりょうをしてくの!」
「へぇ、なるほどな」
すると、ロメウスとラオトが話していたところに、急に町長が割り込み、ロメウスに魔法陣の紙を見せ、コソコソと何かを話し始めた。
「、、、、、どう?」
「ええぇぇぇ!これがまおうぐんのまほうじんなのぉぉ!?が
「ちょっと!声が大きい!それが分からないから姉さんに確認してもらってるんだよ!」
「えっと、、、何話してるんだ?」
「あっ、、、いやぁ、僕じゃ魔法陣とかよく分からないから、魔法陣の専門家の姉さんに確認してもらおうかなって」
「ロメウスって魔道具だけじゃなくて魔法陣にも詳しいのか」
「当たり前でしょ、魔道具の中には魔法陣が使われてるのもあるんだし、、、それで姉さん、この魔法陣は本当に魔王軍の魔法陣なの?」
「わたちはそうおもうよ、ここにかかれてるのはまおうぐんとくゆうのもようで、こっちはこのまほうじんのきょうどがどれくらいなのか、それとこのまほうじんがどれくらいのきかんつかわれているか、ここをみるかぎり、このまほうじんはかなりながくつかわれてるみたい、このあいだにあるのはまほうじんのこうかをつよめるちいさなまほうじんで、こことここがきょうめいしてそうごこうかがうまれて、、、」
ロメウスはラオトと町長には到底理解できないであろう、魔法陣の仕組みや模様から理解できる事柄を、まるで専門家のように解説し始めた。
「、、、おい、これは長くなるぞ」
「失礼だなぁ、姉さんの説明は聞いてて心地いいじゃん」
「、、、果たしていつ終わるんだろうか」




