幼い姉と町長の妹
予想外すぎる突然の再会に、2人は黙って見つめ合う事しか出来なかった。そんな中、町長の顔を見てフェアリウムの入り口での出来事を思い出したラオトは、咄嗟に町長を指刺し、町長とのゲームを終わらせるあの言葉を大きな声で叫んだのだった。
「見つけた!!」
ラオトに行手を塞がれ完全に逃げ場を失った町長は、逃げるのを諦めたのか、その場にフラフラと座り込んでしまった。
「なんでアンタがここに居るんだよ!ここならバレないと思ったのに!というか人の家に勝手に入ってこないでよね!この不法侵入者!」
「いや、ちゃんとロメウスに許可は取ってるぞ」
「ロメウスの同居人にも許可を取らないとでしょ!」
「同居人?そんな奴が居たのか?」
そんな事を話していると、騒ぎを聞きつけたロメウスが、ペンを持ったまま下の階から飛んできたのだった。
「あれ?ラオトおにいちゃんといっしょにいるのはピメウスちゃんだ!はやかったね!」
「えっ?ロメウス、この町長と知り合いなのか?」
「当たり前でしょ、僕とロメウス姉さんは姉妹なんだから」
「、、、、、?」
町長が答えた一言は非常に短いものだったが、その短い一言をラオトは理解しきれなかった。ロメウスと町長が姉妹というのは羽の模様的にまだ理解できる、しかし、ラオトが混乱したのはその後の言葉だった。
「ロメウス、、、姉さん?」
見た目を見る限り、姉と言われるロメウスは明らかにラオトより10歳ほど年下の見た目をしており、妹の町長はラオトと同い年ほどの見た目をしている。なのに幼い見た目のロメウスが姉と言われている事に、ラオトは混乱した。
「(この世界の妖精族は、俺の考えているものとは違った家族構成なのか?それとも何か理由が?)」
なぜ幼い見た目のロメウスが姉と言われているのかを聞きたかったラオトだったが、そこに何か深い事情があった時、そこにズカズカと踏み入ってしまうのも失礼だと思い、「この世界の妖精族はそういうもの」という事でその疑問を抑える事にした。
「、、、てか、なんでアンタはここにいる訳?本当に僕を探してくれたの?」
「アンタが俺を小さくしちゃったせいで色々不便だったからな、魔道具店の店主の紹介で、ロメウスに便利な魔道具を作ってもらうところだったんだ」
「そうなの!いませっけいずをかいてるんだよ!」




