大ファン
フェアリウムを目指して奥へ進み続けるラオト達だったが、森の奥に進むにつれ、魔獣や巨大生物との遭遇率はどんどんと上がっていった。しかし、ラオト達にも心強い仲間が3人増え、使える属性の種類も増えたため、次々現れる魔獣や巨大生物相手に有利な戦いをすることができたのだった。その中でも一際活躍したのは火属性の魔法使いであるハルティだった。
「いけー!バグパイロー!」
ハルティがそう唱えると、目の前に立ち塞がる巨大生物の体が炎に包まれた。
「グオオオォ!」
巨大生物の体はみるみる崩れていき、最終的には灰だけになってしまった。
「よし!オッケー!」
巨大生物が灰になった事を確認したハルティは、周りの木に炎が燃え移らないうちに魔法を止めた。
「凄い火力だな、虫の原型がなくなるなんて」
「まぁね!火属性は火力が命だから!」
「、、、メレアもそんな事言ってたなぁ」
ハルティの豪快な炎魔法を見るたび、ウィンディはメレアの事を思い出し、少し寂しいような、悲しいような気持ちになっていた。
「え!ウィンディちゃん、今メレアって言った?」
「言ったけど、どうしたの?」
「ウィンディちゃんとメレアさんって知り合いなの?」
「知り合いというか、一緒に冒険してたんだよ」
「えぇぇぇ!?メレアさんの相方ってウィンディちゃんだったの!?」
ハルティはウィンディの言葉を理解した瞬間、目をキラキラと輝かせながら、自身の手帳とペンをウィンディに差し出した。
「あ、ああああの!サインください!!」
「え!?急にどうしたの?」
「私!メレアさんの大ファンなんです!若くして火属性の魔法を全て制覇する天才にして、敵すら改心させるカリスマ性!そして何より!炎魔法を完璧に操り、炎魔法使いなら右に出るものはいないその実力!まさに全魔法使いの憧れの人!!それがメレアさんなのですれ!メレアさんに仲間がいる事は知ってましたが、まさかウィンディちゃんだったなんて!!」
ウィンディは、ハルティの話すメレアのイメージと自身の覚えているメレアのイメージが違いすぎる事に困惑したが、メレアがそれほどまで有名になっていると知り、少し誇らしい気持ちになるのと同時に、またメレアに会いたいという寂しい気持ちが頭に押し寄せていた。
ハルティ
好きな物、メレア ジュース 大群の虫
嫌いな物、夜 濡れる事
職業、魔法使い
使用属性、火
火属性使いの魔法使いでサリディの実の妹。
サリディと同様に過去の記憶があまりなく、自分が何のために旅をしているのか分かっていない。しかし、旅の途中でメレアという存在に出会い、今では憧れの人兼目標としてメレアに実力で追いつく事を目指している。
獣人の国付近でラオト達と出会い、そこで参加したジャンケン大会でジャンケンにハマった事で、今ではジャンケンの上達を第二の目標として掲げている。




