次なる目的地
機械らしき物体を調査、そして魔法陣も無事に破壊し終え、この城でやり残した事を全て終わらせたラオト達は、少しの名残惜しさと共にヴェルンドへと帰還した。
プリズン山脈を訪れる要因となったキオンの城の魔法陣を破壊したラオト達は、次なる旅路をシュミトとシュデンと共に考える事にした。
「そうか、、、ついに行ってしまうのじゃな」
「うぉぉぉぉぉ!!勇者様達とお別れなんてぇぇ!!悲しすぎますぞぉぉぉ!!」
シュデンとシュミトにこの町を出る事を伝えると、二人は寂しい顔をした。シュデンに至っては、部屋が水浸しになるほどの涙を流していた。
「俺もこんな最高な町を離れるのは寂しいけど、旅人っていうのはそういうもんだもんな」
「出会いあれば別れありか、、、お主らが居なくなるのは寂しいが、ワシらの身勝手でお主らを足止めしてしまうのは申し訳ないからのう、、、分かった、ワシはお主らが最高の出発をできるよう、精一杯手助けするのじゃ!」
「私も皆様をお助けしますぞ!!!」
「ありがとうな!」
そうと決まったシュミトとシュデンは早速動き始めた。シュデンは部屋から退出し、兵士達に旅用の物資を集めさせ始めた。シュミトは棚から地図を取り出し、ラオト達と共に次に向かう場所の話し合いを始めた。ラオト達は机の上に広げられた地図を見ながら、真剣に意見を出し合った。
「ここから近い魔王軍の城は、、、」
「ここから近いとこには無いな、強いて言うならプロクスとブラキナか?」
「そうじゃな、だがどちらもここからはちと遠いな」
「まぁしょうがないね、世界中に散らばる城に行くんだから、歩くのは覚悟しないと」
「それもそうだな、ゆくゆくは海も渡る事になるんだし、こんな事で文句を言ってちゃだめだな」
「それで、どちらに行くんじゃ?」
「強さはどちらも互角、ただ私達の編成はブラキナに有利だから、先にブラキナでいいんじゃない?」
「、、、俺は最高に不利だけどな」
「ま、まぁ、ホルスは今回キオンで活躍したんだし、次は私達の番って事で!」
「我もブラキナに賛成だ、確か物理攻撃が得意な魔人だったな、それなら我の良い遊び相手になるだろう」
「私は、、、嫌だなぁ」
「え?どうして?」
「あそこって虫が凄い多いじゃん、おまけにジメジメしてるし」
「まぁしょうがないよ、いつかは行く事になるんだし、嫌な場所は早めに攻略しよ!」
「うへぇー」
「、、、」
皆が和気藹々と意見を出し合う中、プロクスもブラキナも地理も、何もかも分からないラオトは、ただただ黙って皆の意見を聞く事しかできなかった。




