ドワーフ族の考え方
剣での魔法陣破壊が失敗したにも関わらず、自然とラオト達に混ざってスティアを探していたシュデンに対し、ラオトは何が起きたのか問い質し始めた。
「シュデン、あの剣は一体なんなんだ!?とても魔法陣の破壊が成功したようには見えないが」
「そうよそうよ!あの剣はなんなの!?私が振り下ろそうとした途端、急に加速し始めたんですけど!?」
「あの爆発は、明らかに魔法陣の対処に失敗したからだと思うんだけど、、、本当にあの剣は対魔法陣用の剣なの?」
各々がシュデンを問い質す中、シュデンは先程の結果に満足したのか、ニコニコとした笑みを浮かべながら皆の質問に答え始めた。
「皆様、先程の結果は私が思った通りの結果、いわば成功なのです!」
シュデンはそのまま、あの剣の仕組みと用途を説明し始めた。
「あの剣は、我々ドワーフが魔法を使わずに、物理的に、そして一瞬で魔法陣を破壊する為に作られたのなのです!いやぁー、ちゃんと動作して良かったぁ!」
「あれが、、、正常?」
「はい!剣の中には魔水晶が搭載されており、その魔水晶で莫大な推進力を作り出し、その勢いに乗った剣で魔法陣を粉々に粉砕するのです!!ちなみに、この推進力はトロッコにも使われているのですぞ」
「へぇ、そうなんだ、、、じゃなくて!その方法はめっちゃ危ないから!実際爆発したし!」
「、、、そういえば、あの規模の魔法陣にしては、爆発の規模が小さかったような?」
「そうです!!」
ホルスがボソッと呟いた一言を、シュデンは見逃さなかった。
「あの剣の脅威的な力は、魔法陣の爆発をも相殺できるのです!!(予定よりも爆発を相殺できませんでしたが、、、)」
「本当に力技だな、、、」
「物理的な方法で魔法を凌駕する、、、ドワーフらしい考え方だな」
「はい!!我々魔力量が少ない種族は、昔から物理的な手段で魔法に抗ってきました!あの剣は、まさにその集大成なのです!」
「なるほど、、、なんとなく分かったような、そうでないような?」
「まぁ、スティア様は少々ダメージを受けてしまいましたが、無事に魔法陣を破壊できたという事で!めでたしめでたし!」
「うーん?」
魔法が使えないドワーフの考え方と、魔法が一般的な物となっている人類の考え方、この両者の考え方が一致する事はないかもしれないが、ひとまず目標は達成できたとして、今回はドワーフの考え方を尊重して、話は終わった。
「よし!これでこの城でやりたい事も全て終わったな」
「そうだね、それじゃあ、、、帰ろっか」




