懐かしい物体
シュデンと共に、無事にキオンの城へと辿り着いたラオト達。早速城の中に入ろうとするラオトを、スティアが慌てて呼び止めた。
「ちょっと!まだあの黒い霧が残ってるんですけど!」
その言葉を聞いたシュデンは、頭を下げ、非常に申し訳なさそうにスティアに謝り倒した。
「本当に申し訳ございません!我々、必死に城内を探索したのですが、、、この悪魔の霧を発生させている魔法陣や魔道具を見つけることが出来なかったのです、、、本当に申し訳ございません!」
「ちぇっ、それじゃあ今回も私はお留守番って訳?」
「そうだな、あの日のように、そこら辺の石の上で寝てるといい」
「嫌だ!私も入りたい!!」
「それならば、我々と一緒に城に入ろうではないか」
「、、、」
スティアは城の中に広がる黒い霧を見ると、あの時の激痛を思い出し、思わず身震いをした。あの激痛はもう感じたくないと思ったスティアは、渋々ラオト達について行くのを諦め、アレスの言った通り、そこら辺の石の上で昼寝を始めた。
「、、、大変心苦しいのですが、行きましょう」
シュデンは気を取り直して、自分の役目であるラオト達を例の物へ案内するという任務を再開した。
シュデンに案内され辿り着いた隠し通路は、ホルスには見覚えのあるものであった。
「そうそう、この先だよな」
「ホルス、この通路を知ってるのか?」
「あぁ、俺達3人が別れて城内を探索してた時、俺は既にこの通路を見つけてたんだ」
「そうだったのか、、、そういえば、シュデンさん、俺が見つけたあの扉の先って、何があったんだ?」
「あとで紹介しますので、お楽しみに、、、皆さんの目的のものがありましたよ」
「目的のもの、、、それって!」
そんな事を話していると、ついにラオト達は通路を抜け、あの水晶に映っていた物が置かれている部屋へとたどり着いた。その部屋に置かれている物を見た瞬間、ラオトは非常に懐かしい感覚に陥った。
「こちらが、あの水晶に写っていた物の実物になります、害はないようなので、触っても大丈夫ですぞ!」
そう言われたラオトは、真っ先にその物の前へとやってきた。このずっしりとした銀色のフォルム、表面に取り付けられた数々のカラフルな突起、そして凹んでいる部分に映し出された謎の数値とイラスト、その見覚えのある物体を目にし、ラオトは非常に興奮した。
「(この感触、この見た目、、、間違いない!この世界で見られると思わなかった、、、これはあっちの世界の機械だ!!)」




