虹魔石、再び
アレックスの落とした爆弾に、アキラは抱えていた芋袋を落としかけた。
「探されてるって……」
「それ、どういうことですか?」
「俺たちが探されているんじゃなくて、アキだけ、か?」
自分たちは王族からの指名依頼を放置して逃げてきている。手配されるとしたらパーティー単位だと思うが、アキラだけと言うのが分からない。
「ああ、そんな殺気飛ばさんといて。指名手配とかそーいうんとは違うようやから」
王女からアキラへの言伝があるらしい。それを託された王都ギルドがアキラを探して近隣のギルドに問い合わせ、アレ・テタルの魔法使いギルドへも「発見したら連絡を」と通知が来たのだという。
「すっかり忘れてたのに」
「脱出して終わりになりませんでしたね」
パーティーの解散と痕跡を残さない脱出は一応成功しているようだ。王都ギルドはアキラを追跡する手がかりを得られず、公開捜査のような事態になってしまったのは予想外だったが。
「それで王女さんからの伝言やけど、受け取る気ぃあるやったらこっちに回してくれるらしいけど、どないする?」
「お断りしてください」
即答だった。
「つれないんやなぁ」
「これ以上面倒事に巻き込まれたくないので」
王族のワガママに振り回されるのはうんざりだと、アキラは顔を歪めた。
「ほな受け取り拒否や言うとくわ」
「拒否しても追っかけてきそうな気がするんですけど、大丈夫なのお兄ちゃん?」
「王女様は諦めそうにねぇし、王都ギルドも権力に逆らいきれねぇ腰抜けだしな」
権力持ったストーカーは厄介だ。
「そんなに心配せぇへんでも、王都以外のギルドは王族の要請やからて素直に従う腰抜けやないで」
王侯貴族が冒険者ギルドに対して強制できるのはスタンピードだけだ。犯罪者でもない探し人を権力で押し付けようとしても一蹴だ。
「……冒険者の重複登録は犯罪でしたね?」
「せやで」
眉間に深いシワを刻んだまま考え込んでいたアキラは、思いついた仮説をアレックス相手に検証し始めた。
「では冒険者とは別に魔術師に登録することは犯罪にはならない?」
「ならへんな」
「アキ?」
「俺は魔法使いギルドに『人族』の魔術師として登録されているから、冒険者の登録がなくなっても不都合はなさそうだな」
アキラはこの世界に来て最初の町サガストで「亜人族」として冒険者登録をしている。ミシェルが作ってくれた魔術師登録の方は「人族」で身分が証明されている。コズエが冒険者証を軸に職人ギルドと商業ギルドに登録しているのとは違い、二つの身分証明は紐付けされていないのだ。
「冒険者のアキラを消してしまえばスッパリ縁を切れる」
「そういうことか」
幻影の魔武具で人の影を被って生きるのなら、亜人族の身分証は怪しんでくれと言っているようなものだ。
「これを押し付けられた時は面倒だと思ったが、今はありがたくて涙が出そうだ。ミシェルさんはこのことを予測していたのかな」
「ギルド長は凄腕やけど、未来視でけるわけあらへん。アキラに紐つけたかっただけやと思うで」
「おい、なんか不穏な言い方だな」
「ギルド長も王女さんも本質はかわらんで? 研究対象は絶対に逃さへんいう執念がその魔術師登録や」
「……ミシェルさんもストーカー?」
「女難続きですね」
とうとうアキラの手から芋袋が地面に落ちた。鈍い音がしていくつか潰れたようだ。あとで自分たちの芋と交換しておかなければとコウメイは袋を拾い上げた。
「まあそんなに落ち込まんと、ギルド長は王族と違うて話が通じるんやから、どんどん利用したったらええんやで」
気休めにもならない慰めだ。
「アレックス、冒険者登録の削除はここで出来るか?」
「ウチは魔法使いギルドやからなぁ、廃業届けは冒険者ギルドやないと無理やわ。それに王女様が廃業くらいで諦めると思えへんで」
「では殺せばいい」
自棄っぱちなのか開き直ったのか、アキラは物騒な笑みを浮かべ言い切った。
「タイミングをみて冒険者の俺を魔物に襲われて死んだことにする。それなら二度と追いかけられることはない」
「念のため、二度と王都には近づかないようにしようぜ」
アキラは国家権力を行使するストーカーとの縁を完全に切ることに成功した。
+++
青い疾風率いる一団が巨大魔石を求めて森に入った。島にいるパーティーの半分が疾風と共に討伐に向ったため、ただでさえ人けのない町はさらに閑散としている。
「仕入れの量を間違えたかねぇ」
金華亭のマーシャは消費しきれない食材に頭を悩ませていた。酒の消費量はそれほど減っていないが、飯を食う客が半減したのは痛いようだ。
コウメイたちはいつもと変わらない討伐を日々こなしている。大樹を基点に売り物になる皮素材を求めて魔物を探し、銀狼やヘルハウンド、魔鹿などを中心に狩っていた。
「東南にかすかな気配がある」
久しぶりにアキラが虹魔石の気配を感じ取ったので、六人はその場所を目指していた。感じ取れるものがそれほど強くないので、おそらくクズ魔石だろう。
「この先に大蛇が二匹いるぜ」
「虹魔石はその先だな」
討伐のコツを掴んだ大蛇は頭の数さえ注意しておけば難しい相手ではなくなっていた。アキラの風刃で表皮に傷をつくり、そこから傷を広げるように剣で斬る。すばやい動きに警戒は必要だが、尾を掴まえてしまえばあとは簡単だ。
「双頭の青大蛇と、頭一つの赤大蛇か」
「リロイさんに聞いたんですけど、ヘル・ヘルタントって国では大蛇の皮が高級な素材として扱われているらしいですよ」
「何に使うんだ?」
「靴とかベルトとか、あとはお財布」
「こっちの世界でもヘビ革の財布は金運上昇するとかあるのかね」
二匹の大蛇の死骸を放置し、そこから東南に虹魔石の気配を追って進んだ。ゴブリンの群れをやり過ごし、運悪く蜘蛛の巣に引っかかって大蜘蛛三匹を相手にする事になったのは計算外だった。
「不意打ちされるとやっぱり不利ですね」
「私が巣を引っ掛けちゃったから、ごめんなさい」
頬に細かな傷を作ったサツキが項垂れていた。落ち葉で偽装された大蜘蛛の巣に気付かず踏み込んでしまい、大蜘蛛の毒爪に引っかかれてしまった。即効性の毒で麻痺したサツキを救出するために、兄たちにも軽症を負わせてしまったし、なにより貴重な錬金製の解毒薬を使わせしまったのが申し訳ない。
「アレはしょうがないよ。まさか地面に近いところに巣があるとは思わなかったし」
「落ち葉で上手く偽装してあって俺らも気付いてなかったんだから、そんなに落ち込むなって」
アキラの先導ですこし東寄りにしばらく進み、隙間なく木々が生い茂るあたりで「止まれ」と鋭い声がかかった。
「いたのか?」
「ああ、アレだ」
アキラが指し示したのは、木々の重なり合った太い枝からぶら下がる黒い物体だった。
「なんか、ゴミ袋がたくさんぶら下がってるみたいに見えるんですけど」
「あー、黒いゴミ袋か。確かに」
「あれコウモリに見えませんか?」
「でけぇな。あれ子供くらいあるぜ」
指の間の幕の翼で身体をくるりと包み、細い足で木の枝につかまってぶら下がる大量の巨大コウモリ。重なり合った木々の影で薄暗い森だが今は昼、夜行性の巨大コウモリたちは眠っているようだった。
「あの中のどれが虹魔石持ちか分かるのか?」
「おそらく奥の一番高い木からぶら下がってるコウモリだ」
アキラの示した個体までの間に何匹ものコウモリがぶら下がっていた。コウモリは敏感だ、こっそり近づこうとしてもすぐに気付かれて攻撃される。一匹二匹ならまだしも、三十匹以上のコウモリに一度に襲い掛かられては勝ち目はない。
一旦コウモリの群れから離れたコウメイたちは作戦を練った。
「アキの風刃をぶっ飛ばすしかねぇな」
「打ちもらしたコウモリを俺らが片付けりゃいいんだな?」
「大雑把ですね」
アキラが一度に放てる風刃の数はおよそ二十。命中率を上げようとすると十五が限界だ。
「二回に分けて、十ずつ風刃を放てば確実にしとめられるが、二発目まで数秒かかる」
「具体的に何秒いる?」
「……溜めに五秒は欲しい」
「五秒か」
戦闘において五秒は長い。一刀の流れで踏み込み、返しで斬り、振り下ろして潰しと、コウメイなら五秒もあればこれだけのことができる。飛行できる魔物に五秒を与えるのは避けるべきだ。
「今回は一匹でも多くに傷を与える方向でやってくれ」
「じゃあ二十発でいくぞ。コントロールは期待するなよ」
「密集しているあたりを狙ってくれりゃそれで十分だ。あとはサツキちゃん」
「は、はいっ」
ここで呼ばれるとは思っていなかったサツキが慌てて顔をあげた。
「今日は自動弓を持ってきてたよな。それで撃てるだけ撃ってくれ」
「あの、矢の数が少なくて、五本しか残ってないんですけど」
「サツキちゃんの命中率はアキの風刃より上なんだ、期待してるぜ」
久しぶりの自動弓を手にサツキは気を引き締めた。
「奇襲攻撃をうけて無傷なコウモリは俺とシュウで、風刃をくらってもがいてるのはコズエちゃんがとどめ刺してくれ、矢を撃ち終えたらサツキちゃんもな。ヒロはアキと一緒に虹魔石の確保」
気配を殺して巨大コウモリの巣に戻った。意外に鈍感なのか、コウメイたちが茂みをかき分け位置取りを確認しあっていても起きる様子はない。
魔力を高めるアキラの両脇に、自動弓で照準を定めるサツキと剣を構えたヒロが待機。樹木を五本ほど挟んだ位置に武器を構えたコウメイとシュウが、その後ろにコズエが待機している。
アキラの準備が整えば即座に戦闘開始だ。
両手をあげたアキラが二十の風刃をコウモリの集団に向けて放った。
風刃を追いかけるようにサツキが自動弓の引き金を引く。
コウメイとシュウが繁みから飛び出した。
足が切り落とされ落下するコウモリ、胴体の半分を抉り取られたコウモリ、頭の欠けた、飛膜が破れた、木から落ちてくる巨大コウモリを放置し進む。
無傷のコウモリが大きく飛膜を広げたところに、サツキの放った矢が突き刺さる。
攻撃力の残っているコウモリたちをコウメイとシュウが片っ端から打ち斬ってゆく。
地面に転がったコウモリにコズエが槍先でとどめを刺し、全ての矢を撃ち終わったサツキが短剣を手にコズエを手伝う。
アキラは真っ直ぐに虹魔石持ちのコウモリを目指していた。
最奥の高い枝からぶら下がっていた巨大コウモリは、大きく飛膜を広げ飛ぶ。群れを襲った魔法の発生源を見定め、牙をむき出しにして滑空した。
「屈んで!」
ヒロの声に反射的に身を屈めた。
アキラの頭のあった位置からコウモリに向けて剣が突き出される。
「避けられた?」
「反転したんだ」
アキラの頭を狙っていたコウモリは、標的が剣にすり替わった途端に鳥のように羽ばたき反転した。切先から逃れ、再び勢いをつけてアキラを狙う。脇差を前面に押し出しコウモリに警戒を促した。アキラの脇差とヒロの剣の届かない間合いをコウモリが通過する。
「風刃!」
近距離での一発なら魔力を溜める必要はない。
不意打ちとなった風刃が命中したコウモリの腹がぱっくりと割れた。
空へ逃げる事もできず、血を振り撒きながら地に転がったコウモリをヒロが追い、飛膜を斬り破り、心臓を一突きにした。
コウメイとシュウもあらかたのコウモリを屠り終わっており、コズエとサツキは転がる巨大コウモリの死体から魔石を回収していた。
「コイツで間違いないですか?」
「ああ、魔石を確かめてくれ」
虹魔石から感じる痛みから逃げるようにアキラは巨大コウモリから二歩ほど離れた。ヒロがほじり出した魔石は、他の巨大コウモリが内包していた魔石の半分ほどの大きさだが、間違いなく虹魔石だった。
「虹魔石です。クズサイズですけど」
ボロ布で血の汚れを拭ってかざして見せた。乳白色の不透明な結晶に様々な色が主張して輝いていた。間違いないと確認したコウメイは即座に撤退を決めた。
「よし、ここから離れるぞ」
「まだ魔石を集め終わってませんけど、いいんですか?」
ほじり出した魔石を巾着袋に集めていたコズエとサツキが手を止めてコウメイを見た。全ての魔物を屠り終わったというのに、コウメイの表情は警戒に固まっている。
「近くにいる大物がこっちに向ってくるって、シュウがな」
「あれはやべーよ、すげー威圧感だ」
シュウの声色は普段と変わらないが、表情には今まで見たことないほどの焦りがあった。
「大物との連戦は避けたい。すぐに移動する」
シュウの様子から魔石を集める時間はないと判断し、全員がその場から走り出した。シュウの感じ取った威圧感は、すぐにアキラの耳にも森のざわめきとして聞こえてきた。木々がなぎ倒され、土が蹴り掘られる音が近づいてきている。
コウメイたちはコウモリの巣から真西へと逃げた。
「大樹の、とこ、逃げるん、ない、ですかっ!」
「ヤツが死肉の臭いを目当てに移動しているなら、コウモリの次は大蜘蛛、次は大蛇だ」
コウメイたちが南下したルートにある死肉をたどってくる可能性が高いのだ、そこから離れ安全を確保してから大樹の結界に逃げ込むつもりだった。
「アキ、あれは虹魔石持ちか?」
「いいや、ただの魔物だ。だが、とてつもなく大きい」
「巨大ムーン・ベアや雄ヘルハウンドなんざ目じゃねーくらいデカくて強いヤツだ」
ナナクシャール島でそれなりに魔物を屠ってきたが、シュウの言うような巨大で強力な魔物には遭遇したことがない。ギルドや金華亭でもそんな大物の情報は上がっていなかったはずだ。
「どっから現れたのかはわからねぇが、正体見極める余裕はねぇんだな?」
「俺は死にたくねーよ」
「俺もだ」
「私、たちも、ですっ」
シュウとアキラが魔物の動きを探りながら避けるコースを選んで西へと走り続けた。避けきれなかった魔物は急いで屠り、その死体は土深く埋めて血の臭いを隠した。全力で森を駆け、コズエとサツキの息がもたなくなった頃に休憩をとった。
「いくら気配やら物音を察知できても、完全に魔物を避け切るのは難しいな」
「明日だったら便利な物があったんですけど」
「明日? なんで?」
「実は注文している魔物避けの魔道具が届くんですよ」
コズエは蚊取り線香的な魔物避け効果のあるアイテムのことを説明した。サツキと折半でお試しに購入してみたのだと。
「私たちは野営はほとんどしないけど、町に帰る途中で魔物に襲われたりしないように使ったらいいんじゃないかなって思ったんです」
「ゴブリンやオークには効かないらしいんですけど、お兄ちゃんは人型の魔物を察知するのは得意だから、それ以外のヘビとか虫とかを避けることが出来れば安全確保できるかなと思って」
「だからお試し用に一個だけ買ったんです」
疾風が購入していた物資と聞いてコウメイとヒロは興味を持ったようだった。魔物の臭いと音で存在を探知しているシュウも、自然の臭いに近い虫や足音のしない蛇の魔物は探知しにくいと認めた。
「一個で鐘二つ時間、効果があるらしいんですよ」
「それがあれば帰りが楽になるから、森の奥へ突っ込んで探索できるってことか」
「消耗品にしては高いが、試してみて良さそうだったらまとめ買いしようぜ」
サツキの配ったナッツとドライフルーツのクッキーバーを食べて休憩は終わりだ。
「今日はもう町に戻るか?」
「そうだな、なんだかんだで数はこなせたし虹魔石も得られた、十分だろ」
大樹の結界内に置きっぱなしの荷物を回収してから町に戻ると決め移動を開始した、その数分後だった。
「あんた、確か疾風の魔術師」
繁みをかき分けたそこに、青い疾風の魔術師グラントが一人でたたずんでいた。魔術師の杖を地面に突き立て、空いた手には煙を放つ赤い玉を持っている。濃い隈ができ、血の気をなくした顔面で、ギラギラと輝く血走った目だけが異様だった。
コウメイは気圧され踏み込めない仲間を背に庇い、長剣の柄に手をかけながら問いかけた。
「おい、一人なのか? 他の仲間はどうした」
「名無しの……」
ゆらり、とグラントがこちらを向いた。動きに合わせて赤い煙が広がる。
「そうか、お前たちがいたから、それたのか」
「何言ってんだ?」
もうもうと立ち上る赤い煙がグラントの表情を隠した。
煙はのぼるのではなく横に広がり、コウメイやコズエたちの身体にまとわりつく。
「この煙、なんなんですか?」
「臭せぇ……これ血の臭いじゃねーか」
思わず鼻を押さえたシュウが、背後を振り返った。
ドオォン!
遠く背後で爆発のような音と衝撃が起きた。
風圧に木々が揺れる。
剣を抜いて構えたコウメイに、小石のようなものが投げつけられた。
「おい、どこへ行った!」
肩に当たって弾けたのは、赤い煙を立ち上がらせる玉だ。
それを投げたグラントの姿は見えない。
「逃げろ! ヤツが来たっ!!」
シュウが叫んだ。
コウモリの死骸を貪っていたはずの魔物が、ものすごい勢いでここに向っている、と。
「え?」
「何なの?」
煙で視界が覚束ない。
「大樹まで走れっ」
「こっちだ!」
シュウが走り出した後をヒロはコズエの手を引いて追った。
「お兄ちゃん、どこっ?」
声を頼りにサツキを見つけ出したアキラは、硬く手を繋いで煙を抜け北へと向う。仲間が移動を開始したのを確かめてコウメイもその後を追った。
ドスン、ドスン、と地響きに似た足音が迫る。
「きゃあっ」
引き抜かれた木が飛んできて、走るコズエたちの前方に突き刺さった。
「伏せろ!」
『ウゴオォォー!』
頭上からの咆哮があたりを襲った。
風圧と振動で木々が根こそぎ折れ倒れ、石や岩が空を飛ぶ。
咆哮に巻き上げられたサツキは、庇うアキラと共に木に叩きつけられた。
シュウは飛んできた石を避け、コズエが咄嗟に作った穴に飛び込んだ。穴に落ちてくる木や小石をヒロが風魔法で押し上げるようにして即席の退避壕内の安全を確保していた。
振動が収まり、凪いだ。
「コウメイっ!!」
アキラの叫びを聞いて穴を出たシュウは、巨大な魔物の一撃にコウメイの長剣が折られる瞬間を見た。




