↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界転生チーレム……なのか?  作者: ふぉーしぃ
異世界転生
17/24

問いかけ

 朝日が昇りゆく風景から目を離して、俺は目の前の幼女に向かい合った。真剣な顔をして口を開く。今から口にすることは、相手にいい思いをさせないとわかっているからだ。


「君はなんでここにいるの?」


 赤空を映していた瞳が俺を映す。朝日の光を残した視線が俺の視線とぶつかった。


「・・・・」


 そのまま数十秒。女の子と俺は見つめ合ったまま、お互い一歩も引かなかった。一瞬目を逸らしそうになるが、俺は自分の心に鞭を入れていっそう目に力を込めた。ここは引けない。俺は俺のことを洗いざらい話した。そっちにも話してもらわないと不公平なのだ。


 だが女の子の視線も、意志も、揺らぐ様子はなかった。


 互いの視線が交じり合って何分経っただろう。その拮抗が永遠に続くかと思われたその時、ちょうど女の子が顔を伏せて一言。


「わたしの名前はミルよ」


「・・そっか」


 名前だけか。


 まあいいや。俺が気になっているというだけで、絶対的な必要性があるわけでもない。名前が知れただけでもよしとしよう。


「ミル、ね」


「それ以外は話す気はないわ」


 ただ名前を反復しただけの俺を、ミルはきっぱりと拒絶した。そのはっきりとした意思表示にされた俺は苦笑してしまう。


「うん、名前だけでもありがたいよ」


 まったく。最近の小学生は生意気だ生意気だと騒がれていたが、ミルに比べればかわいいものだろう。


 ただ彼女には彼女なりの、複雑な理由があるようだ。


 俺はそれ以上追求せず、立ち上がって尻についた土を払った。





 ブクマ登録十件記念!登録していただいた方ありがとうございます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。