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GOD CHAIN  作者: Noah
1章
7/8

間話「リニスとリニス」


水の中で溺れているみたいに息が出来ない。


あの男が言った事は嘘だって分かってる。

だってあんなに優しい人が私を殺そうなんて考えるはずがない。

それくらい私にだって理解できる。


でも、心の奥底にいるモノが私の考えを否定する。


『目ヲ覚マセ』と。


私はもう解放されたいと思っているのにアレは、心にしがみついてくる。


疲れたな。


顔も身体も何だか痛いし、でも感覚もだんだん無くなってきた。


このままアレに全てを投げ出したら楽になれるのかな?


『クレルノカ?』


「うん。私をあげる」


『スベテヲカ?』


「アナタが望んだ私の全てを」


『ナラバオマエガ望ンダオマエニナロウ』


「私が望んだ私……?」


『兄ヲ超エル存在ニ』


「……そんな事を望んでたの?」


『ソウダ』


「アナタは一体誰なの?」


『リニス・アルファール』


「アナタも私……。どっちが本当の私?」


『ドチラモ同ジ』


「そっか……分かった……」


『ナラバ少シ休メ』


「うん。もう眠たくなってきたから……」



冷たく暗い意識の底から、激しく沸き立つ『怒り』『憎しみ』『悲しみ』『嫉妬』に包まれたリニスは、安心したようにゆっくりと意識の底、奥深くへと堕ちて行った。





『サア、目ヲ覚マそう、リニス・アルファール。狩りの時間だ』





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