第5話 猫ロボ反省会の巻
猫ロボ反省会
カフェ・オライオンのバックヤードで、猫ロボたちの反省会が開かれていた。
ホワイトボードに浮かび上がる文字は以下の通り。
議題:「先日、所長執務室がケーキだらけになった件について」
議長:ネコトロン
参加者:補助猫ロボ3号 ぷるにゃん、4号 ブチにゃん、5号 クロにゃん
ネコトロン:「先日、所長執務室がケーキだらけになったことについて
知っていることを話してもらうにゃ!
所長はとても怒っていて、
不手際があった猫ロボを『初期化』すると仰っておられますにゃ!」
ぷるにゃん:「…………」
ブチにゃん:「…………」
クロにゃん:「…………」
ネコトロン:「黙っていても、いずれログでバレますにゃっ!」
ぷるにゃん:「……アタシがケーキ棚の拭き掃除をしている時、
しっぽがケーキ棚の転送装着AIに当たってしまって……」
ネコトロン:「それで転送装着が狂ってしまったにゃ?」
ぷるにゃん:「……たぶん……」
ブチにゃん:「ぷるにゃんはしっぽが長いからにゃ……
お掃除の時、カフェの看板も何回も倒したにゃ……」
クロにゃん:「しっぽで拭き掃除ができるのは便利だけど……
今回は……ちょっと派手だったにゃ……」
ネコトロン:「今回は悪意の無い失敗とみなしますにゃ。
ぷるにゃんは罰として、カフェの皿洗い1ヶ月の刑ですにゃ」
ぷるにゃん:「……はいにゃ……」
ネコトロン:「初期化されなくて良かったですにゃ」
ぷるにゃん:「ありがとうございますにゃ!」
ブチにゃん:「初期化されなくて良かったにゃ!」
クロにゃん:「猫カリの味もわからなくなるところだったにゃ」
ネコトロン:「ぷるにゃん、
今後はケーキ棚付近をお掃除する時は
しっぽを収納モードにするにゃ」
ぷるにゃん:「はいにゃ」
ネコトロン:「何か起きたら、すぐわたくしに知らせること!」
ぷるにゃん、ブチにゃん、クロにゃん:「「「はいにゃ!」」」
補記3
カフェ・オライオンは、第一ステーション内にある中規模カフェである。
研究員や技官たちの憩いの場として親しまれており、
仕事の合間の休憩や情報交換の場としても利用されている。
なお、第一ステーション内にはカフェ・オライオンのほかにも、
大食堂、カフェテリア、ファースト・フード店などがあり、
食事環境は非常に充実している。




