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解析スキル「アナライズ」でチートだけど、私は鑑定士なので受付嬢と冒険者はお断りです!~呪いの兎型アーティファクトを添えて~  作者: 夢咲みやと
合同探索・遺跡ダンジョン

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89 恋はどうだ!

ようやくここまで漕ぎ付けました。まだお話は続きます。

これだけなのも何なので、もう一話投稿します。


誤字・脱字報告申し訳ありません。あと、ちょっと説明不足な部分も多々あるようでして、気を付けたいと思います。下書き部分での見直し回数増やしたいと思います……と言いつつゼロにはならないと思いますが

 城から生還して、ヘロヘロと道を歩く。


「セルフィさん、俺達これから打ち上げするんだけど、良かったら一緒に来ない?」


 イクリスさんが誘ってくれると、他のメンバーも頷いてくれた。前に連れて行ったもらった高級レストランに行くらしい。今日の私は正装しているので、前回よりは浮かないかも知れない。


 ……まあ、作法は平民丸出しだと思うので気を付けよう。


 

 

 店を訪れると、完全に顔パスで、流れるように個室へ案内されたので、お得意様感があって、流石Aランクパーティだと感心してしまった。


「人数が1人増えたから、5人分で用意してくれ」


「かしこまりました」


 ウェイターは素早く下がり、席へ着いたのと同時に食前酒が出てくる。他の人はワインだが、私はあまりお酒を飲まないので、ノンアルコールのシードルを出してもらう。


 そうして和やかに食事は進み、今回のレッサー・ドラゴンの話になる。


「今回の、セルフィさんとベルジュさんの活躍すごかったですね」


 セイカさんの称賛に、ベルジュが偉そうに胸を張る。でも、今回は事実活躍したからね。突っ込むのはやめておくか。


「セルフィちゃんの”支配の王笏”もすごかったわよね~。あんなに強い力を使えるなんて、増々ウチに欲しいわ」


「いやいやいやいや、無理ですって」


 どうやらサーリャさんは、私を誘うのを諦めていないらしい。もう、毎回疲労困憊なのは勘弁してほしい。そして、静かだったガイアスさんが言う。


「セルフィ嬢には、今回本当に世話になって、感謝している」


 こうしてやたらと感謝されて、なごやかなお食事会は終了した。


 

 現地解散ーーーーと言う所で、イクリスさんに声を掛けられる。


「まだそこまで暗くないけど、送って行くよ」


 季節は秋。夕方5時ともなれば、日も落ちてくる。


「お、お願いします」


 意識してしまって、ぎこちなくなって目も合わせられない。今の私は挙動不審に見えるだろう。

 言葉少なに歩くと、私のアパートに着いた。着いてしまった。送ってきてもらう時には、目も合わせられなかったのに、いざ別れてしまうとなると寂しいのは勝手だな、私。


 私が鞄の中の鍵をのろのろと探していると、頭の上から声がかかる。

 

 イクリスさんとは身長差が有る為、見上げる形になる。


「セルフィさん、まだ恋愛は仕事より考えられない?」


「え、何の事です?」


「ナユに、そういう事は今考えられないって言ったんでしょ」


「それは……」


 ナユさんには、そう言った。確かにあの時はそうだった。


「今は?」


 イクリスさんの顔が若干近付いてくる。でも、それは決して嫌な距離の縮め方ではなくて。


「仕事仲間とも言えるセルフィさんに、こんな事を言うのもどうかと思うけど」


 そこでため息を吐くと、イクリスさんは一息に言う。


「好きだから、付き合って欲しいな」


「!!!」


 好きだから……だから……から……ら…………


 私の頭の中で、壮大にリフレインしながら、フレーズが反響する。同時に顔がカアッとなってショート寸前だ。私はまだ好きだと自覚したばかりなのに、みぞおちにパンチを食らったかのように息が詰まってクラクラした。膝の力が抜けて、ガクンと崩れ落ちそうになったところをイクリスさんが支えてくれた。                 


「やっぱり、急な話だったかな……大丈夫?」


「ひゃい」


 私はビクッとしながらも力が入らずに、離れる事が出来なかった。ついでに返事も噛む始末だ。もう、いっそ卒倒したい。


「ごめんね、急に。でも、今回の依頼が終わったら、次に依頼を受けに行くまでは会えないと思って、言っておきたかったんだ」


 すまなそうな顔をしながらも、目は真剣で焼き切れそうだった。


「…………です」


「え?」


「私も!好き!で、す……」


 最初は勢いに任せて言ったが、後半につれて自信が無くなり、尻すぼみになる。

 立っていられない程の私に反して、イクリスさんは溢れんばかりの笑顔になった。


「有難う、大切にする」


 そういうと、私の手首を引き、胸の中に閉じ込めた。いかん、これは良くない。いよいよ腰が立たなくなって、されるがままになった。そこで、やはりお邪魔が入った。


小童(こわっぱ)め、やっと言いおったか。一瞬の生しか持たぬ者共なのだから、悩むなど無駄だろう』


 鞄のへりに掴まっていたらしい(存在を忘れていた)ベルジュが、憎まれ口を叩く。しかし、お互いの気持ちを口にするまで静かにしてくれていたくらいには気を使ったようだ。


 その後、ヨロヨロとした私を部屋の中まで送ってくれたイクリスさんにコーヒーを勧めようとしたのだが「今はヤバイから」と辞退された。


 これで、ここ最近の私のもんもんとした問題に、片が付いた。




 しかし、そんなハッピーライフが明日から始まると思っていた私に、別の問題が降りかかった。

ここまで長すぎたので、労いのブクマやら★を宜しければお願いします。

一か月半の毎日更新よく頑張った、自分!(自分を褒めていくタイプのヒューマン)

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